葛根湯を飲むと吐き気がするのはなぜ?

最近、風邪薬として注目を浴びているのが葛根湯(かっこんとう)。

私は数年前ドラッグストアで働いていたことがありますが、特に冬になると飛ぶように売れていました。眠くなりにくいことが人気の秘訣のようでした。

葛根湯の効果効能には、感冒、鼻かぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みとあります。

風邪に使う場合は。初期の初期のちょっとおかしいなとか、寒気がするなというときに飲みます。
食事の30分前か、食後2~3時間後の空腹時に飲むこととあります。
また、葛根とある通り、湯と飲むとより良いとされています。

でも、葛根湯が合わないとか、飲むと吐き気がするという方がいらっしゃるのですね。
それはなぜでしょうか。

もちろん薬が体質に合わない、アレルギーなどの原因も考えられますし、
状況に合わないということも考えられます。

ところで、葛根湯というのは、基本的には寒気がするときに飲む薬です。
発汗させる成分も含まれています。

なので、実際に平熱と比べて体温が上か下かは別として、
火照る(ほてる)とか、汗だくだとか、熱感があるとか、喉が痛いとか。
そういう熱感を伴う風邪の時に葛根湯を飲むと、身体が温まり、気分が悪くなってしまうことがあります。

熱感のある風邪に使う代表的な漢方薬は、葛根湯ではなく銀翹散(ぎんぎょうさん)です。

銀翹散には、熱を冷ましたり、喉の痛みを和らげる成分が入っています。風邪による頭痛にも効果があります。

葛根湯と同じで食事の30分前か、食後2~3時間後の空腹時に飲むこととあります。しかし、~散なので、湯ではなく湯冷ましで良いでしょう。

また、銀翹散にはどこででも飲むことができるドリンクタイプもあります。効果効能は変わりません。

漢方薬はなかなか使い方が難しいですし、何より医薬品ですから事前に専門家に相談することを強くお勧めします。

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