10歳少女「母に幸せになってほしい」と遺書を残し自ら命を絶つ 不可解な点も? メキシコ

メキシコの中西部にあるアグアスカリエンテスで、とても悲しい事件が起きたという報道がありました。
10歳少女「母に幸せになってほしい」と遺書を残し自ら命を絶つ(メキシコ)

1月6日はスペイン語で、『Día de Los Reyes』と言って、メキシコでは、多くの子供たちが心待ちにしている日です。

イエス・キリストが誕生したとき、星の導きにより、3人の賢者がキリストの元にたどり着いたといわれています。ただ、時代が時代だったので、すぐには到着できず、キリストの生誕から12日もかかってしまったとか。それを記念して1月6日は三賢者の日とされています。賢者がお祝いに3つの品を送ったことにちなんで、子供たちに3つの贈り物が送られることになっています。日本では12月25日にサンタがプレゼントを持ってきますが、スペインやメキシコでは1月6日にプレゼントが贈られます。そういう理由でこの日までクリスマスの飾りつけをする場合もあります。

その1月6日を控えた2019年1月4日の午後10時頃、わずか10歳の少女が、自宅で首を吊っているところを発見されたといいます。

その少女の遺体の傍には、遺言が残されていました。

「親愛なる三賢者さま。私があなたたちに唯一お願いしたいことは、私がいなくなった後、母を世界一幸せな女性にしてあげてほしいということです。私は生まれた時から母の人生に苦しみを与え、台無しにしてきました。父が家を出て行ったのは、私が原因。私が死んだあとは、母に穏やかになってもらって、あまり仕事も頑張り過ぎないようにしてほしい。私は母の幸せを何より望むから、自分の命を絶つことで母に素晴らしいプレゼントをあげようと思います。母はいつも私に『お前なんか生まれてこなければよかった』と言っていました。でも、私は母が大好きだった。ママ、大好きよ。三賢者は本当は存在しないことを知っているけど、私はママに素敵なプレゼントをあげるね。いつか私のことを思い出して、空の上でハグしてほしい。」

母のために命を絶つというとてつもなく悲しい遺言です。

警察は少女が首を吊ったことにより亡くなったと断定。
しかし、その後も捜査が続けられています。

近所では、トラブルはないように見えたといわれています。

ただ、この事件には不可解なことがあります。

一つ目は、母親が不在であること。
母親が見つからず、警察による捜索が続いています。

二つ目は、通報者は誰かという問題。
自宅で首を吊ったということは、誰かが通報して発見に至ったはずなのですが、発見し通報したのは誰でしょう?

この記事ではわかりませんし、元のスペイン語の記事でもその点は明らかにされていません。⇒La policía mexicana investiga el suicidio de una niña como “regalo” de Reyes para su madre

日本語翻訳した記事では、母親を疑うコメントがありますが、それはちょっとオカシイですよね?

仮に自死ではなく、母親が少女の死に何らかの関与をしていたなら、こんな遺書は残らないと思うんです。普通に考えると、遺書を偽装するのに「お前なんか生まれてこなければよかった」と日常的に言っていたという文言は盛り込まないでしょう。もし、その文言を入れるとしたら、誰のためでしょうか。

考えすぎかもしれませんが、母娘がともに何らかのトラブルに巻き込まれて、犯人が母親を貶めるためにこういう遺書を偽装した可能性があるのかもしれません。

少女が自死だとするなら、誰が通報し、そして母親はどこに行ってしまったのでしょう。続報が待たれるばかりです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする