女の子の名前に使われる子という字。
元を辿れば男性名でしたが、時代が下るにつれて高貴な女性の名前に使われるように変化しました。
さらに時代が下り、明治、大正時期に入ると、高貴な女性と同じ名前を付けたいという気持ちから一般庶民の女性の名前に子を付けることが爆発的に流行しました。
しかし、これもまた一時のブームに過ぎなかったようです。
明治安田生命が毎年発表している名前ランキングによりますと、子が付かない名前がランクインする状況が次第に変化して、子が付く名前がズラリと並ぶようになり、その後は子が付く名前が減っていく様子がわかります。
この字は意味そのものの、子供を描いた象形文字と言われています。
一時期ネット上で、一と了を組み合わせたように見えると話題になったことがありましたが、
現状でこの字はどれほどの人気があるのでしょうか。
“たまひよ”では例年、新生児の名前の調査を行っています。
子を使った名前が占める割合はどれくらいでしょうか?
年 | 占有率 |
2008年 | 1.50% |
2009年 | 1.79% |
2010年 | 1.81% |
2011年 | 1.43% |
2012年 | 1.38% |
2013年 | 1.44% |
2014年 | 1.30% |
2015年 | 1.59% |
2016年 | 1.38% |
2017年 | 1.43% |
2018年 | 1.61% |
概ね横ばいで、10年前から状況はそれほど変わっていません。
1%~2%の間をウロウロしているような状態です。
これはざっくりいうと、1000人の赤ちゃんがいれば、10人~20人程度、100人なら1人か2人程度の割合ということになります。
一学年が100人とするなら、1人はいるでしょうか。1クラス30人~40人と仮定すると、1クラスに子が付く名前の女の子が一人もいないという状況かもしれません。
もちろん、地域差など偏りがありますし、そもそもこの調査の対象となっているのは、新生児10000人程度ですから断言はできませんが、一時期と比べて女の子の名前に子を付けるケースは随分と少なくなっていると言えるのではないでしょうか。
ちなみに、たまひよのランキングに載っている子が付く名前は・・・
3位 莉子(占有率 0.55%)、61位 琴子(占有率0.15%)
の2つだけ。それぞれリコ、コトコと読むようです。シンプルなのが良いのかも。
響きのランキングでは・・・
11位 りこ(占有率0.99%)
最後がコの名前はこれだけしか見つかりませんでした。ただし、コに子の字を使っているかはわかりません。