たまひよの2021年の名前ランキングが発表となりました。
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調査データ
2021年1月1日より2021年9月28日生まれの赤ちゃんのお名前をまとめております。たまひよの商品やサービスをご利用のお客さまからお寄せいただいたお子さまのお名前を集計しております。集計にあたっては、お子さまのお名前の部分のみを統計的に使用しました。
調査母数211,039件(男の子105,784件、女の子105,255件)
同一の漢字の組み合わせで複数の読みがある場合、最も多い読みを紹介しています。
2021年11月2日発表
この時期に発表されることからわかる通り、例年10月から12月に生まれた赤ちゃんの名前については調査の対象外となっています。
また、近年のたまひよの名前ランキングでは、順位のみしか発表されていませんが、2018年の名前ランキングでは、件数や、占有率も一緒に発表されていました。
2018年の男の子の名前ランキングで1位の名前は“蓮”で、29件あり、占有率は0.59%でした。それに対して、男の子の読みランキングで1位の名前は“はると”で、131件あり、占有率は2.66%でした。
これを参考にするならば、2018年生まれの男の子では、蓮と書く名前の子よりもはるとと呼ばれる男の子の方がずっと多いのではないでしょうか。
2021年のランキングでは件数や占有率がわかりませんでしたが、2018年から状況が全く変わったということもないでしょう。恐らくは読み方のランキングで上位の名前の方がよくいるはずです。
では、読み方のランキングで上位の名前というのはどのような名前なのでしょうか。
人気の読み方
男の子
読みランキング | |
---|---|
順位 | 名前 |
1位 | はると |
2位 | りく |
3位 | みなと |
4位 | はるき |
5位 | あおと |
6位 | そうた |
7位 | ゆいと |
8位 | ひなた |
9位 | あおい |
10位 | ゆうと |
多少の変動はあるものの昨年と比べて大きな変化はありません。
昨年11位であった“ひなた”が8位に浮上しましたが、それ以外はどれも昨年も10位以内に入っていました。では、どの名前が10位以内に入らなくなったかといえば“いつき”ですが、昨年の10位から11位になっただけなのでそれほどの順位の変動はありません。
3位以内に入る名前では、“りく”が昨年の5位から2位に浮上した一方で、“そうた”が昨年の2位から6位に下がりました。また、“みなと”と“はるき”の順位が入れ替わり、昨年4位の“みなと”が3位に、昨年3位の“はるき”が4位になりました。
“はると”は驚異の13年連続1位。
昨年と比べて順位が急上昇した名前に、あお(41位→29位)、かい(44位→37位)、りと(64位→41位)、ゆうり(67位→45位)、けい(59位→48位)、せな(75位→49位)など。
一方で、50位以内に入らなくなったのが、えいと(昨年24位)、けんと(同39位)、りょうま(同43位)、りょう(同50位)。
呼びやすい2音の名前が注目されているのかもしれませんね。
女の子
読みランキング | |
---|---|
順位 | 名前 |
1位 | えま |
2位 | みお |
3位 | つむぎ |
4位 | めい |
5位 | あおい |
6位 | ゆい |
7位 | さな |
8位 | こはる |
9位 | ひまり |
10位 | ほのか |
男の子の名前ランキングと比べると女の子の名前ランキングは変化が激しいように思います。
トップ3に入った名前では、昨年2位だった“えま”は1位に、昨年4位だった“みお”は2位に、昨年7位だった“つむぎ”は3位になりました。
えまとつむぎに関してはトップ3に入るのは初めて。
男の子のはるとのように13年連続不動の1位というような名前は存在しません。
昨年12位だった“さな”は7位に、昨年11位だった“こはる”は8位に浮上しました。
一方で、昨年1位だった“めい”は4位に、昨年3位だった“ゆい”は6位に、昨年6位だった“ひまり”は9位に、昨年9位だった“いちか”は11位に、昨年8位だった“あかり”は13位にと少し順位を落としました。
昨年と比べて順位が急上昇した名前に、いと(32位→24位)、ふうか(39位→25位)、なぎさ(51位→30位)、ゆの(63位→33位)、はる(58位→41位)、せな(59位→44位)、りの(56位→47位)、れい(59位→44位)など。
一方で、50位以内に入らなくなったのが、しおり(昨年32位)、すみれ(同38位)、ゆうな(同47位)、なな(同46位)、ゆずは(同47位)、ななみ(同48位)。
はなは昨年と同じ14位。また、うた(44位→39位)やいと(32位→24位)、はる(58位→41位)などのレトロな名前が復活してきています。
名前の最後の音で人気の音は?
かつて、男の子の名前は、トキタマゴ、女の子の名前はカミナリなんて言われていました。男の子なら、~ト、~キ、~タ、~マ、~ゴが多いというような意味合いです。ランキングで50位以内に入る名前ではどうでしょうか。
男の子では、トで終わる名前が13、イで終わる名前が7、キで終わる名前が6、タで終わる名前が4つ、マとリで終わる名前が3つずつランキング入りしていました。
ゴで終わる名前は50位以内に一つも入りませんでした。
女の子では、ナで終わる名前が9、カで終わる名前が6、イ、リ、キ(ギ)で終わる名前が4つずつランキング入りしていました。
ミで終わる名前は50位以内に一つも入りませんでした。ちなみに、コで終わる名前でランキング入りしたのはリコのみで22位でした。
イ、キ、タ、マ、リ、ナ、カ、イ、リ、キと最後の音はア段、イ段の音が人気なのかもしれません。発音してみると、ウ段やオ段よりア段の音の方が明るい感じがしますね。しかし、男の子ではトで終わる名前が圧倒的人気。
人気の表記は?
人気の表記はどのようなものでしょうか。
男の子
名前ランキング/表記 | |
---|---|
順位 | 名前 |
1位 | 蓮 |
2位 | 陽翔 |
3位 | 蒼 |
4位 | 樹 |
5位 | 湊 |
6位 | 朝陽 |
7位 | 碧 |
8位 | 大翔 |
9位 | 律 |
10位 | 暖 |
漢字表記にバラツキのない名前が上位に来ます。二文字の名前ならば、最初の文字と最後の文字でバリエーションが増えてしまうので、やはり一文字の名前が多くランキング入りしています。
読み方は、蓮(れん)、陽翔(はると)、蒼(あおい)、樹(いつき)、湊(みなと)、朝陽(あさひ)、碧(あお)、大翔(ひろと)、律(りつ)、暖(だん)と載っていました。
なお、複数の読み方がある場合には、最も多いもののみを掲載しているとのことです。日本人の名前の読み方に制限はないので、樹と書いてたつき、湊と書いてそうなどと読む場合もあるでしょうし、もっと独自の読み方の場合もあるかもしれません。しかし、調査した中では、上記の読み方が多かったようですね。
では、これらの音は読み方のランキングではどの辺りに来るのでしょうか。
れん(20位)、はると(1位)、あおい(9位)、いつき(11位)、みなと(3位)、あさひ(17位)、あお(29位)、ひろと(36位)、りつ(35位)、だん(50位以内にないので不明)
地域差も大きいですが、読みランキングでも上位3位までに入るハルトやミナト、比較的上位にいるアオイやイツキはよくいそうです。しかし、それ以外はすごくよくいるというわけではないかもしれません。
女の子
名前ランキング/表記 | |
---|---|
順位 | 名前 |
1位 | 陽葵 |
〃 | 紬 |
3位 | 凛 |
4位 | 芽依 |
5位 | 葵 |
6位 | 陽菜 |
7位 | 澪 |
8位 | 莉子 |
9位 | 結菜 |
10位 | 杏 |
こちらもやはり表記にバラツキのない名前が上位に来ています。
読み方は、陽葵(ひまり)、紬(つむぎ)、凛(りん)、芽依(めい)、葵(あおい)、陽菜(ひな)、澪(みお)、莉子(りこ)、結菜(ゆいな)、杏(あん)と載っていました。
こちらも、複数の読み方がある場合には、最も多いもののみを掲載しているとのことです。
では、これらの音は読み方のランキングではどの辺りに来るのでしょうか。
ひまり(9位)、つむぎ(3位)、りん(17位)、めい(4位)、あおい(5位)、ひな(15位)、みお(2位)、りこ(21位)、ゆいな(43位)、あん(50位以内にないので不明)
地域差もありますが、読みランキングでも10位以内に入るミオ、ツムギ、メイ、アオイはとてもよくいそうですが、それ以外の名前は意外とそうでもないかもしれません。
まとめ
和風の名前が人気のようですね。アオイの響きは男女ともに人気があります。ただ、女の子に人気の字は葵で男の子に人気の字は蒼と表記が分かれるようです。
読みランキングを見てみると、柔らかい響きの名前が多いように思います。つむぎは少し雰囲気が違いますが。もしかすると現代の親は音感を重視しているのかもしれません。あだ名で呼ぶことが前提なのかと思うような呼びにくい名前よりも呼びやすい名前の方が良いですよね。何となく運気が良さそうだとも思います。