植物から
画数:12画
音読み:キ、ギ 訓読み:あおい
名乗り読み:まもる
葵はそのまま植物の葵を意味する字。
一説には草冠と癸(コンパス、くるくる回る)を合わせた字。
・夏に花咲く葵から。
・葵は、夏の襲(かさね)の色目の名前。
・名乗り読みにある“まもる”と読む人物では重光葵(しげみつ・まもる)が有名。終戦時にミズーリ号で無条件降伏の調印をした外交官。
・葵祭は、京都下賀茂神社と上賀茂神社の祭で、陰暦で4月、今では5月15日頃に行われます。葵といっても種類が多いのですが、葵祭で使われる葵はフタバアオイで、フタバアオイは3~5月に花を咲かせます。
・賀茂社の神紋の賀茂葵(フタバアオイ)に由来し、種々の紋へと変形していきました。
「この紋所(もんどころ)が目に入らぬか!」の決め台詞で有名な時代劇・水戸黄門でいつも見せびらかしている徳川の紋もこの賀茂葵(フタバアオイ)の葉に由来しています。
名前の例:葵(あおい・まもる)
2019年の明治安田生命の男の子の名前ランキングによると、葵の表記が72位に、葵翔の表記が85位に、また、アオイの響きが16位に入っています。
同年の明治安田生命の女の子の名前ランキングによると、陽葵の表記が2位に、葵の表記が12位に、日葵の表記が83位に、また、アオイの響きが12位に入っています。
また、葵は女の子の名前に使用される漢字ランキングで17位。
昨年の12月に「京の里山ゾーン」に植えた「フタバアオイ」が開花しました!
フタバアオイといえば京都の三大祭のひとつ、「葵祭」で使われることで知られています。
もっと見る>> http://t.co/htjEkIieln pic.twitter.com/mmFSdP0GaC
— 京都水族館【公式】 (@Kyoto_Aquarium) April 25, 2015
あやめ
・地域や種類による差はありますが、5月~6月頃に花咲く菖蒲から。
・菖蒲合(あやめあわせ)とは、平安時代、端午の節句(5月5日)に行われた遊び。陰暦の5月5日のことなので、太陽暦でいうと6月の頃でしょうか。
・菖蒲は、夏の襲(かさね)の色目の名前。
画数:5画
音読み:ボウ、ミョウ
名乗り読み:あきら、う、しげ、しげる
卯とは十二支の四番目の意味。また、おかして入り込むの意味。
一説には、門を無理に押しあけて中に入り込むさまを意味する字。
夏の季語とされる卯の花から。卯の花は5月頃に咲く花。雪花菜(おから)のこと。
また、夏の襲(かさね)の色目の名前。
名前の例:由卯(ゆう)
卯の花
群れて、午後を
ひっそり
夕刊の届く時間よ花空木
(星野 椿) pic.twitter.com/YbyO3k1T1y— 風の駅の伝言板/そよかぜ鼓太郎 (@tokyo21211) May 15, 2018
画数:13画
音読み:フウ、ホウ 訓読み:かえで
青々とした初夏の楓から。
一説には、木と風を組み合わせた字。楓の種子が飛んでいく様を表しているのではないかとも。
若楓(わかかえで)は夏の季語とされています。
若楓とは若葉のもえ出ている楓のこと。楓の若木。
また、夏の襲(かさね)の色目の名前。
ややこしいことに、楓をフウと読んだ場合と、カエデと読んだ場合では植物が異なります。
フウは中国原産の落葉高木で、カエデは日本にも自生するカエデ科の落葉高木。
かつては、楓をフウ、槭をカエデと読んで区別していたようですが、槭が常用漢字ではないことから混同されるようになったようです。
なお、戦前は名前の表記に制限がなかったようですが、
戦後、1940年代後半ころに、法改正がなされたことで、人名に使える漢字に制限が設けられるようになりました。
楓は1981年に人名用漢字に追加されて、名前に使えるようになりましたが、槭は今のところ人名に使える漢字には入っていません。
もちろん、ペンネームなど本名でなければ使えます。
名前の例:楓(かえで)
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、楓の表記は女の子の名前で47位に入っています。
7月~10月頃に咲くという花のカンナから。
漢字を当てるなら環奈など。
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、カンナの響きは女の子の名前で26位に入っています。
カンナの花🌼が、咲いてます。この花を見かけると、夏❗って感じがします🌿 pic.twitter.com/ymyWhtIjr2
— ゆき (@ekiyu0626) July 6, 2019
画数:10画
音読み:トウ、ズウ、ドウ
名乗り読み:きり、ひさ
夏の季語とされる桐の花から。
一説には同は筒のこと。木と同でその幹が筒形をしてまっすぐのびる木の意味。
名前の例:桐十(きりと)、桐弥(きりや)
図書館に行く途中で、桐の木に会った。毎年、あの不思議な紫の花はなんだろぅ…としばらく眺め、近づき、はっっ!!!と桐の木と思い出す。つぼみみたいな実(?)も不思議。花は甘くてべたべたしてた(^^)
花が見やすいように少し光を編集したょ♪ pic.twitter.com/FOuE5xceQ0— mame (@acaciamamemame) May 9, 2019
しらん
夏に花咲く紫蘭から。
地域や種類による差はありますが、紫蘭は4月~5月頃に花咲きます。
我が家の紫蘭
ラン科シラン属
花の色から紫蘭
花茎の先に紅紫色の花が下向きに楚々と咲く姿が風情あります
風に揺れ動く為📲中々上手くいかない〜💨 pic.twitter.com/8Oc0A67Fjb— こみくママ様 (@komikumo) June 23, 2017
すずらん
夏の季語とされる鈴蘭から。北海道や、本州の高原に自生するユリ科の多年草。有毒。
あさのいろ おはよう
スズラン・鈴蘭:純粋
ユリ:キジカクシ科スズラン属
日本在来変種C. m.var.keiskei
花期4月~5月、宿根・多年草
別名:君影草、谷間の姫百合
「鉢植え流通は別種の独鈴蘭で
花は大きく谷間のユリと」
ギョウジャニンニクに似るが
有毒物質は全草
多くの自治体での花制定あり pic.twitter.com/JcsG5PwH1k— ✰miles.スマイ✧大寒♡ 鶏始乳🐓 (@milessmile_0311) April 18, 2018
画数:7画
音読み:キン、ゴン 訓読み:せり
芹とは草の名前。
春の七草の一つですが、花が咲くのは夏。
一説には草冠と斤(刃を近づける、刃物で刈る)を組み合わせた字。
名前の例:芹(せり)
芹の花が咲いてきました・・・! pic.twitter.com/QZ9ijeCQro
— 成田義則 (@1954ny) July 20, 2018
つきみ
夏野季語とされる月見草(つきみそう/つきみぐさ)から。アカバナ科の越年草。北アメリカ原産。白花を日暮れから開花し、翌日の日中にしずむと紅色になります。
開花時期は、6月~9月頃。
待宵草(まつよいぐさ)と似ているため、待宵草を月見草と称することが多々あるようですが、しかし、これは間違いと言われています。待宵草の花は黄色です。
月見草。
一晩のみの四弁の花。
明け方、花がしぼむ頃、赤みを差すのがいじらしい。
写真は咲き初めから開花、前日の花。
時の経つほど桃色が濃くなっていく。 pic.twitter.com/52wjHHNwDY— 加門七海 (@kamonnanami) August 21, 2018
なつめ
棗(なつめ)から。
棗はクロウメモドキ科の落葉小高木。一説には中国原産。
棗の花は初夏に咲きます。
戦後の法改正により人名に使える漢字に制限が設けられるようになり、棗という字を名前に用いることはできなくなってしまいました。
もちろん、ペンネームなど本名でなければ使えます。
この時期の自宅のお楽しみは棗の花の開花。先週から咲き始め、ちょうど満開。近づくと例えようのない…癖のある蜂蜜って感じ?そんな臭いがします。これにつられてかハチやアブがやってきます。昼12時頃になると、特にブンブンいってます。 pic.twitter.com/gi3SFBcVuZ
— 井伊采堂 (@torakonta23) June 30, 2016
ふよう
芙蓉とは、ハスの花の別称で、美人のたとえとして用いられます。
ハスの花は、地域や種類による差もありますが、概ね7月~8月頃に咲きます。
仏教と縁の深い植物です。釈尊はよくハスの上に乗った姿で描かれます。
泥中の蓮、ロータス効果など、ハスは泥の中に咲きながら清らかさを保つといわれています。
なお、芙蓉はハスではなく、アオイ科の落葉低木を指すこともありますが、その場合、季語は秋とされています。
画数:17画
音読み:ダン、タン 訓読み:まゆみ
檀は、まゆみという木を意味する字。檀の花は初夏に咲きます。
一説には木+亶で太くてずっしりした木を意味する字。
また、秋の襲(かさね)の色目の名前。
名前の例:檀(まゆみ)
#ohayo おはようございます。檀(まゆみ、真弓、檀弓)ニシキギ科。新しいコズエの根本近くにつく。薄い緑で、四弁の小花、秋の赤い果実と比べるとあまり目立たない。木は材質が強く よくしなる為 弓に使われていた事からこの名に。花言葉 真心、艶めき、心に潜んだ、あなたの魅力を心に刻む pic.twitter.com/72jCwf829B
— 純一 (@jun4461b) May 23, 2017
まりか
モクセイ科の茉莉花(まつりか)から。茉莉花とはインド原産の植物で、ジャスミンの一種。
茉莉花は夏の季語とされることがあります。
茉莉でマリと読ませようと思ったのは森鴎外が初めてでしょうか。森鴎外の長女に小説家の森茉莉(もり・まり)。
2019年の明治安田生命の女の子の名前ランキングによると、茉莉の表記が63位に。
また、女の子の名前に使用される漢字ランキングで茉が20位、莉が4位、花が2位。なぜか空前の茉莉花ブームが起きています。
☆
花だより
茉莉花(マツリカ/アラビアンジャスミン)
学名:Jasminum sambac
英名:Arabian jasmine
別名: 毛輪花(モウリンカ)、モグラ
開花期:7~9月
花言葉:『清浄無垢』『長すぎた春』
~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます pic.twitter.com/SOVYY68JeB— ✿「風 Ⅱ」✿ (@kimagasenohaha) July 18, 2017
みお/みおう
夏の季語とされる未央柳(びおうやなぎ)から。
漢の宮である未央宮の柳から未央柳と名付けられました。未央柳は美人の眉に例えられることがあります。
未央は“いまだつくることなし”と読み下し、無窮を意味します。
2019年の明治安田生命の女の子の名前ランキングによると、ミオの響きが9位に。
ビョウヤナギ
Hypericum monogynum未央柳、美容柳、美女柳、
金糸海棠花言葉『幸福』 pic.twitter.com/sCGWN9AOPa
— 華咲 (@kasakiym) June 17, 2017
画数:7画
音読み:バク、ミャク 訓読み:むぎ
麦秋(ばくしゅう/むぎあき/むぎのあき)は夏の季語とされています。初夏の麦の刈入れを指す言葉で、陰暦4月の異称でもあります。
“一粒の麦”などからクリスチャンの方で子の名付けに麦を用いる方が時折いらっしゃるようです。
名前の例:麦(むぎ)
画数:12画
音読み:シ 訓読み:むらさき
名乗り読み:むら
紫はむらさき色を意味する漢字。赤と青のまじった色。⇒紫色
日本では、高貴な色とされてきました。7世紀に聖徳太子と蘇我馬子らが制定したとされる冠位十二階では冠位によって色の区分がなされましたが、紫が最上位とされました。
これは、中国で紫が高貴な色とされたことに由来していると言われています。天帝の住まいである紫微垣など。
染料が稀少なものであったことから古代ローマでも紫は珍重され、特権階級しか身に着けることができない色でした。
また、紫とはムラサキ科の多年草のこと。紫は夏の季語とされています。
“紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る”
という作者不明の有名な和歌があります。この和歌の意味はただ一本の紫があることで武蔵野のすべての草はその紫にゆかりのあるものとして懐かしいものに見えるという意味。
この和歌から紫でユカリと読ませるという若干強引な言葉遊びが始まったそう。この理論でいくとどんな字でもユカリと読めそうな・・・?
しかし、鷹がいなければ小鳥が遊べるということから小鳥遊でタカナシと読ませるなど昔の人の想像力はなかなか面白いです。
名前の例:紫(むらさき)
27℃―16℃🌞
いよいよ夏。明日は31℃とか。
皆さまの所はいかがですか?
今日は神代植物公園から、
夏の季語を紹介します。
武蔵野ゆかりの紫草です💜
「紫のひともとゆゑに武蔵野の
草はみながらあはれとぞ見る」
(『古今和歌集』巻十七、雑歌上、
867番歌 詠み人知らず) pic.twitter.com/UfqLImKPyM— 花人 (@ginniro_no_hana) May 23, 2019
画数:9画
音読み:ユ・ユウ 訓読み:ゆず
漢字の意味は、ゆず。みかん科の常緑低木。高さ約3メートル。
柑橘類の一種。
一説には、木と抽(=絞り出す、汁をしぼる)を組み合わせた字。
ゆずは、柚とも柚子とも表記します。
柚の花は初夏、柚の実は夏から冬にかけて。
名前の例:柚(ゆず)
2019年の明治安田生命の女の子の名前ランキングによると、柚希の表記は43位に、柚羽の表記が72位に、柚月の表記が83位に入っています。
また、ユヅキの響きが27位に入っています。
ミカン科ユズ(柚子)の開花は5月~6月。蜜柑の花と同じくほんのりと甘酸っぱい香りを放つ。中国原産で奈良時代から栽培されていた。名の由来は古名のユノス(柚之酸)が訛化して今に至る。結実まで長くかかるため、カラタチに接ぎ木して栽培する。 pic.twitter.com/zTljBxZZbS
— gurucchi (@gurucchi) May 10, 2018
ゆり
夏の季語とされる百合(ゆり)から。
“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”とは美人の姿を形容する言葉。
画数:13画
音読み:レン
名乗り読み:はす
蓮の花は夏の季語とされています。
蓮は地域や種類による差もありますが、概ね7月~8月頃に咲きます。
仏教と縁の深い植物です。釈尊はよく蓮の上に乗った姿で描かれます。
泥中の蓮、ロータス効果など、蓮は泥の中に咲きながら清らかさを保つといわれています。
名前の例:蓮
参考:蓮って女の子の名前なの? ブームのきっかけはNANAじゃない!?
れんげ
蓮の華は夏の季語とされています。
蓮は地域や種類による差もありますが、概ね7月~8月頃に咲きます。
仏教と縁の深い植物です。釈尊はよく蓮の上に乗った姿で描かれます。
泥中の蓮、ロータス効果など、蓮は泥の中に咲きながら清らかさを保つといわれています。