秋らしい漢字から
画数:8画
音読み:クウ 訓読み:そら、あ(く)、あ(ける)、から
名乗り読み:たか
一説には穴冠+工(つきぬく)で、つきぬけてあながあき、中に何もないことを表す字。
意味は、穴があいている、何もない、空っぽ、むなしい、中身がない、おおぞら。
秋の季語“秋の空”から。秋の晴れて高く見える空のこと。
名前の例:空(そら)
2019年の明治安田生命の名前ランキングでは、蒼空の表記が男の子の名前で72位に、美空の表記が女の子で98位に入りました。また、ソラの響きが男の子で29位に入りました。
男の子の名前に使用される人気の漢字ランキングでは空が20位。
画数:8画
音読み:ゲン 訓読み:つる
名乗り読み:いと、お、つる、ふさ
弓のつる、琴などの楽器に張ったいと、半月に欠けた月の直径を意味する字。
秋の季語“弦月(げんげつ)”から。上弦または下弦の月、ゆみはりづきのこと。
名前の例:弓弦(ゆづる)
画数:12画
音読み:セイ 訓読み:は(れる)、は(らす)
名乗り読み:きよし、てる、なり、はる、はれ
日が清らかに輝くこと、空が澄み切っているさまを意味する字。
一説には、青は生(芽生え)と丼(清らかな井戸水)を組み合わせた字で、日が組み合わさることで澄み切った意。
秋の季語“秋晴”から。秋の、すっきり晴れ渡った天気。
名前の例:晴紀(はるき)
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、男の子の名前で、晴の表記が22位に、晴翔と晴斗と大晴の表記が85位に入りました。また、女の子の名前で、心晴の表記が72位に、晴の表記が83位に、千春の表記が98位に入っています。
また、響きのランキングでは、男の子ではハルトが1位、ハルキが6位、ハルが12位、ユウセイが18位、コウセイが27位、タイセイが38位、ハルマが50位に入りました。女の子ではコハルが6位、ハルが29位、ハルカが39位に入りました。
男の子の名前に使用される人気の漢字ランキングでは晴が12位。
画数:10画
音読み:コウ 訓読み:たか(い)、たか、たか(まる)、たか(める)
名乗り読み:あきら、うえ、かぎり、すけ、たか、たかい、たかし、たけ、ほど
高は高いことを意味する字。
秋の季語“秋高し”から。秋の空が、雲もなく、澄み切って高く広々としたさまを表す字。
秋空を意味する字としては旻という漢字があります。旻(みん)といえば、飛鳥時代(7世紀ごろ)の学僧で、遣隋使でした。
旻は秋高しというよりも秋の淡い空模様を指すようです。
ちなみに、旻という字は、戦後の法改正により、人名には使えない字となってしまいました。
もちろん、ペンネームなど本名でなければ使えます。
名前の例:高雄(たかお)
画数:10画
音読み:サク
名乗り読み:きた、はじめ、もと
ついたちや北を意味する字。
八朔(はっさく)から。
八朔とは陰暦8月朔日のこと。この日に贈答や豊作祈願の行事が行われました。
名前の例:朔(さく/はじめ)
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、朔の表記が男の子の名前で43位です。また、サクの響きは46位。
画数:8画
音読み:チョウ 訓読み:なが(い)
名乗り読み:いえ、おさ、すすむ、たけ、たけし、たつ、つかさ、つね、なが、ながし、のぶ、ひさ、ひさし、まさ、まさる、ます、みち
陰暦9月の異称“長月(ながつき)”から。
名前の例:長門(ながと)
画数:11画
音読み:ソウ、ショウ 訓読み:さわやか
名乗り読み:あきら、さ、さや、さわ
“爽やか”は秋の季語とされることがあります。すがすがしく快いさま。
名前の例:爽子(さわこ)
画数:9画
音読み:シュウ 訓読み:あき
名乗り読み:あき、あきら、おさむ、とき、とし、みのる
季節の秋やたいせつなときを意味する字。
名前の例:秋華(しゅうか)
画数:10画
音読み:ソ/ス
名乗り読み:しろ、しろし、すなお、はじめ、もと
素とはより糸にする前のものとの線維、蚕から引き出した絹の原糸の意味。そこから、人工を加えず、結合したりする前の、もととなるものの。
中国古来の哲学の陰陽五行説で秋は白(素)とされることから。
名前の例:素宇(そう)、素世(そよ)
画数:15画
音読み:チョウ 訓読み:す(む)、す(ます)
名乗り読み:きよ、きよし、きよみ、きよむ、すみ、すむ、すめる、とおる
水の汚れが下に沈み、清らかな部分が静かに上にたまるさまを意味する字。
秋の季語“秋澄む”から。秋になって大気が澄み切ること。
また、“水澄む”は秋が深まり、水も清らかに透き通ること。
名前の例:真澄(ますみ)
灯の画数:6画 燈の画数:16画
音読み:トウ、ヒ 訓読み:ひ、ともしび、あかし
灯の意味はともしび。
法灯など仏教と縁の深い漢字でもあります。
一説には、灯は火と丁(停、とめおく)を組み合わせた字、
燈は火と登を組み合わせた字で火を高くかかげるの意味と言われています。
もともとは別の字でしたが、時代が下るにつれて、燈は灯で代用されるようになりました。
“灯火親しむべし”から。秋になると涼しくなり、夜も長くなって灯火の下で読書するのに適していることを指します。
名前の例:灯理(とうり)、灯於(ひお)
画数:7画
音読み:ニン 訓読み:しの(ぶ)、しの(ばせる)
名乗り読み:おし、しの、しのぶ、たう、たふ
忍はつらいことを粘り強く持ちこたえる、むごいことにも平気でたえるの意味がある字。
秋の襲(かさね)の色目の名前から。
名前の例:忍(しのぶ)
画数:4画
音読み:ブン、モン 訓読み:ふみ
名乗り読み:あき、あや、いと、すじめ、とも、のぶ、のり、ひさ、ひとし、ふみ、ふみし、ふむ、ふん、み、や、やす、ゆき、よし
きれいな模様、きれいにかざったさま、もじ、手紙を意味する字。
陰暦7月の異称“文月(ふづき/ふみづき)”から。
名前の例:文華(あやか/ふみか)
画数:12画
音読み:ヨウ 訓読み:は
名乗り読み:くに、すえ、たに、のぶ、は、ば、ふさ、よ
葉は、薄く平らなもの、ぺらぺらした薄いもの、はっぱを意味する字。
陰暦8月の異称“葉月(はづき)”から。
名前の例:瑞葉(みずは)
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、琴葉の表記が女の子の名前で23位、彩葉が36位に入りました。また、女の子の名前の響きのランキングではハナが3位に、イロハが24位に、コトハが36位に入りました。
画数:6画
音読み:メイ、ミョウ 訓読み:な
名乗り読み:あきら、かた、なづく、もり
名前、評判、有名である、すぐれているを意味する字
名月から。陰暦8月十五夜の月。また、陰暦9月十三夜の月。
名前の例:瀬名(せな)
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、女の子にナがつく名前が大人気。
響きのランキングでは、ハナが3位に、サナが14位に、ヒナタが17位に、ヒナが18位に、ユナが20位に、カンナが26位に、マナが31位に、ユイナが36位に、ユウナが38位に、ナナミとアンナとヒナノが43位に、エナとナナが50位に入っています。
画数:11画
音読み:リョウ 訓読み:すず(しい)、すず(む)
名乗り読み:あつ、すけ、すずし
すずしい、ひややか、ひえびえとして物寂しい、つめたいを意味する字。
秋の季語“秋涼し”から。秋になって、風の音、水の流れなどに涼気を感じること。
また、“秋涼(しゅうりょう)”は陰暦8月の異称。
名前の例:涼(りょう)
2019年の明治安田生命の名前ランキングによると、リョウの響きが36位に、リョウマの響きが44位に入りました。