とおる とは男の子の名前?女の子の名前?

トオルという名前にどのような印象があるでしょうか。

男性的な印象でしょうか。それとも女性的な印象でしょうか。

そもそもトオルとはどのような意味のある言葉なのでしょうか。

とおる【通る・徹る】

1.つかえるものがなく一方から他方に至る。
2.通過する。
3.疑問や矛盾などがなく、はっきりわかる。
4.終りまでやりあげる。
5.広く通用する。

(広辞苑第五版より抜粋)

なお、旧仮名遣いでは“とほる”。

この名前の由来は、終りまでやりあげるとか、はっきりわかるとかそういったところからきているのでないでしょうか。
初志貫徹という言葉が浮かびます。


また、トオルという名前の著名人に、

源融(みなもと の とおる)・・・822年~895年。平安貴族。嵯峨天皇の皇子。
星亨(ほし・とおる)・・・1850年~1901年。政治家。
大矢透(おおや・とおる)・・・1850年~1928年。国語学者。
武満徹(たけみつ・とおる)・・・1930年~1996年。作曲家。
古谷徹(ふるや・とおる)・・・1953年生まれ。声優。
大川透(おおかわ・とおる)・・・1960年生まれ。声優。
風間トオル(かざま・とおる)・・・1962年生まれ。俳優。
橋下徹(はしもと・とおる)・・・1969年生まれ。弁護士。

など多数。

男性に多いという印象です。

それも当然のことかもしれません。

明治安田生命の名前ランキングによると、徹という名前は男の子の名前ランキングで1958年から1985年にかけてトップ10に入ったことが11回もあります。
この世代によく見られる男性の名前と言えるでしょう。
*ただし、このランキングは表記のみを考慮しているため、徹でテツと読むなど、トオルとは読まない可能性があります。

順位
1958年 9
1959年 4
1960年 7
1961年 4
1962年 4
1963年 9
1968年 9
1969年 7
1972年 8
1983年 8
1985年 10

しかし、フィクションの世界では時折トオルという名前の女性が登場します。

高屋奈月作の漫画『フルーツバスケット』の主人公・本田透(ほんだ・とおる)、黒田bb作の漫画『Aちゃんねる』の登場人物・一井透(いちい・とおる)、緑川ゆきによる漫画『夏目友人帳』の多軌透(たき・とおる)など。

透とは透き通っていることを意味する字で、透明感のあるイメージから女の子の名前に使ったのかもしれません。

前述の通り、現実には男性名に多い印象がありますが、

宇多田ヒカルのように実在する女性で著名な人が現れれば、現実世界でもひかるのように中性的な名前の印象となるかもしれませんね。


では、トオルと読む字にはどのようなものがあるでしょうか。
よく使われる字を挙げてみます。


総画:7画

とおる。さわりなく上下に通じる。


総画:10画

すきとおる。すきとおるほどの。透明。


総画:10画

とおる。つきぬける。
さわりなくいききさせる。通商。


総画:15画

とおる。突き抜ける。貫徹。


総画:16画

とける。どろどろになって境目がなくなる。融雪。
とけあってなめらかに通る。融和。


ここから先は、難読の部類かもしれません。


総画:4画

おおやけ。
一部に偏らないさま。公平。
個人のことではなく、官に関すること。公用。


総画:9画

けがれがなくて明るい。


総画:10画

やすらか。やすい
おおらかでゆったりしている。
おごる。


総画:11画

つらぬく。穴をあけてぬきとおす。


総画:12画

とおる。
さしさわりなく進む。
すらすらと理解する。すぐれていてなんでもこなせる。達人。


総画:14画

のびる。
のびやか。


総画:15画

すむ。水のよごれが下に沈み、清らかな部分が静かに上にたまる。

参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/

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