結夏という名前の人が時折いますが、どのような意味のある言葉なのでしょうか。
人名では、結夏と書いてユイカなどと読み、女性に多い印象があります。
国語辞書で調べてみました。
けつげ【結夏】
[仏教]1.夏安居(げあんご)を始めること。
2.夏安居の初日、すなわち、陰暦4月16日。(広辞苑第五版より抜粋)
結夏とは、仏教における行事を表す言葉で、結夏と書いて“けつげ”と読むそうです。
結
総画:12画
音読み:ケツ、ケチ 訓読み:むすぶ、ゆう、ゆわえる、むすび
《名付け》
かた、ひとし、ゆいむすぶ。むすび目。
物事の終わりの締めくくり。終結。
しめくくりとして植物が実をつける。結果。結実。
[仏教]恨みや俗世など縁などの煩悩。(漢字源より抜粋)
結(けつ)は、仏教では煩悩の意味があるそう。
夏
総画:10画
音読み:カ、ゲ、ケ 訓読み:なつ。なつ。
盛んなさま。(漢字源より抜粋)
名付けにおいて、結夏にどのような意味を込めているかよくわかりませんが、夏生まれの女の子に、人気の結の字と夏の字を組み合わせたという感じでしょうか。
明治安田生命の人気の漢字ベスト25によると、結の字は女の子のランキングで5位になっています。
読み方が違えば問題ないという人もいれば、熟字なのでどうしても連想してしまうという人もいます。
例えば、人名において、真実をマミ、勝利をカツトシと読み替えた場合、真実(しんじつ)や勝利(しょうり)の意味が消えてしまうでしょうか。
ただし、これをどう判断するかは名付け親によりけりです。
参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/sp/enjoy/ranking/index.html