亜(亞)を名前にいれるのは良くない?

という字。

旧字体では、亞。

法律上、亜も亞も人名に使える漢字とされています。

亜の音読みはアとエ。
名乗り読みで“つぐ”、“つぎ”

名乗り読みにある通りで、この字はつぐことを意味する字です。
一位ではなく、二位の意味。男性名によく使われる次や二に当たるかもしれません。

また、国名や地名の当て字として用いられることが多い字でもあります。
亜細亜(あじあ)、亜米利加(あめりか)、亜爾然丁(アルゼンチン)、露西亜(ロシア)、羅馬尼亜(ルーマニア)など。

漢字が生まれた国、中国でも亞が当て字として用いられることがあるようです。亞當でアダムなど。アダムとは聖書に登場する、神が創造した最初の男性の名前。

一方で、検索すると、亜を名前に使うことは良くないなどとでてきます。

それはなぜでしょうか。

苗字との相性は?

その理由としてこの漢字の“成り立ち”が挙げられています。

成り立ちとはその漢字が出来上がった経緯なのですが、たいてい確かなことはわかりません。

本当のところは、その漢字を作った人に聞かないとわからないんですよね。
でも漢字ができたのは遥か昔のお話ですから漢字を作った人に質問しに行くわけにはいきません。
結局のところ、漢字の成り立ちと言われているものの多くは後世の人がその漢字ができた時代の状況などから推測しているだけのものです。

合っているかもしれませんし、的外れかもしれません。

いくつか辞書を買えば、全く違うことを書いているなんてことも珍しくはありません。

解釈する人によって変わってくるからです。

それを踏まえて。

亜の成り立ちは、

“墓を描いた象形文字”

とも言われていますし、

“建物をつくるために地下に掘った土台を描いた象形文字”

とも言われています。

もちろん他に諸説ありますが、

どうやら墓や土台から地下を描いていると解釈されているようです。そしてその地下に心まで落ち込むと悪になると。

でも亜は落ち込んではいないので、縁の下の力持ち状態とも言えます。

詳しいところのわからない成り立ちは置いていおいて、

亜という字はそれほど深刻に悪い意味を持つ字というわけではないのですが、

二番手という意味があることなどから、競争が激化した現代社会に生きる子供たちにはもう、そぐわない字かもしれませんね。

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