2020年版の名前ランキング | 子が付く名前は人気があるの?古風回帰って本当?

2020年の名前ランキングが発表されました。

ところで、子が付く名前はどうであったでしょうか。

明治安田生命と、たまひよと、ベビーカレンダーの女の子の名前ランキングを比べてみました。

2020年の明治安田生命の名前ランキングについて。

調査対象:明治安田生命の個人保険・個人年金保険の既契約情報(2020年9月時点)
調査数:個人保険・個人年金保険の保有契約のうち
2020年生まれの男の子9,172人、女の子8,825人

2020年のたまひよの名前ランキングについて。

2020年1月1日より2020年9月29日生まれの赤ちゃんのお名前をまとめております。たまひよの商品やサービスをご利用のお客さまからお寄せいただいたお子さまのお名前を集計しております。集計にあたっては、お子さまのお名前の部分のみを統計的に使用しました。
調査母数197,940件(男の子99,073件、女の子98,867件)
同一の漢字の組み合わせで複数の読みがある場合、最も多い読みを紹介しています。
2020年11月4日発表

2020年のベビーカレンダーの名前ランキングについて。

調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2020年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方  調査期間:2020年1月1日(水)~2020年10月1日(木)調査件数:161,321件(男の子:81,896件/女の子:79,425件)

3つのランキングとも100位以内に入る名前で、子が付く名前は莉子のみ。

↓明治安田生命の名前ランキング

順位 名前 人数 占有率
6位 莉子 36人 0.41%

↓たまひよの名前ランキング

順位 名前
3位 莉子

↓ベビーカレンダーの名前ランキング

順位 名前 件数
8位 莉子 327人

では、読み方のランキングではどうでしょうか。
コで終わる名前を探してみました。ただし、読み方のみを考慮しているため、子ではない字が使われている可能性があります。

明治安田生命の名前ランキングとたまひよでは50位以内に入る名前でコで終わる名前はリコのみ。ベビーカレンダーの名前ランキングで100位に入る名前でコで終わる名前はリコとアコ。

↓明治安田生命の名前ランキング

順位 名前 人数 占有率
7位 リコ 93人 1.05%

↓たまひよ名前ランキング

順位 名前
15位 りこ

↓ベビーカレンダーの名前ランキング

順位 名前 件数
16位 りこ 741
93位 あこ 217

莉子/リコという名前がとにかく大人気ということがわかりました。


子という字は人気があるのでしょうか。

参考:子が付く名前は増えてる?減ってる?ランキング調査

↓明治安田生命の名前ランキング

順位
18位

↓たまひよの名前ランキング

順位
20位

↓ベビーカレンダーの名前ランキング

順位 件数
22位 1617

ものすごく上位というわけではありませんが、女の子の名前に使用されるオーソドックスな漢字であることに変わりはないようです。


ベビーカレンダーの名前ランキングによると、子が付く名前の女の子は1617人で、そのうちの327人は莉子であったといいます。子が付く名前のおよそ2割は莉子ということに。とんでもなく多いのですね。

子が付く名前は他にはランキング入りしていませんが、種類が豊富で子以外の部分はあまり被っていないのかもしれません。

ベビーカレンダーの名前ランキングの全体数から考えると、子が付く名前の女の子は、2%程度でしょうか。100人いたら2人ほど。一学年が4クラスで160人ほどの場合は、3人~4人ほど。昭和のように女の子といえば子が付くものとまではいきませんが、1クラスに1人いるかいないか程度でしょうか。

もともと、子という字は、小野妹子や蘇我馬子など男性名として名付けられるようになった字。それが高貴な女性に名付けられる字へと変化していきました。

さらに時代が下って、明治のころから、高貴な女性に憧れた庶民が、娘に子を付けるようになりました。

この字の成り立ちについて、子を描いた象形文字と言われています。現代でも帰国子女という言葉が使われるなど、狭い意味では男子を指す字。かつて、人は人と人が支えあってできているのだという解釈が流行ったことがあるように、子は一と了が組み合わさった字であるという解釈が流行ったことがあります。けれども、本義はそれほどに深い意味ではありません。子供を描いた象形文字であると言われていて、子供を意味する字です。

明治のころに庶民が娘に子を付けたいと思ったのは、高貴な女性に憧れてのことでした。しかし、明治から昭和にかけて、子が付く名前の女性が激増し、女性であれば、誰でも彼でも子が付く状況になりました。そして、そうした高貴な女性に名付けられるものという印象はすっかり薄らいでしまいました。

これから先、明治から昭和にかけて起きたような、女の子には子を付けることが当たり前と言わんばかりの一大ブームが再び起こる可能性は低いかもしれません。

皇族や公家などの名家であれば、いまなお子を付けるのが当然とされている場合もあります。その一方で、庶民が我が子に子を付けたいと強く思うような、そういう動機が見当たりません。子の意味は殊更に人を惹きつけるものではありませんし、かつてあった希少性や高貴さはすっかり失われてしまったからです。

参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html,https://st.benesse.ne.jp/ninshin/name/、https://nazuke-nameranking.jp/nameranking2020/

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