名前に月の字を入れるのは良い?悪い?


近年、月の字を女の子の名前に使うことが人気。

2019年に発表された明治安田生命の名前ランキングによると、7位に結月、8位に美月、54位に菜月、83位に柚月がランクイン。

調査対象となった2019年生まれの8407人の女の子のうち、結月が35人(占有率0.42%)、美月が32人(占有率0.38%)、菜月が13人(占有率0.15%)、柚月が10人(占有率0.12%)という結果に。

また、女の子の名前に使われる人気の漢字ランキングで、月が18位となりました。

2004年は100位以内に入る名前が美月と菜月だけだったことや、2014年から女の子の名前に使用される人気の漢字ベスト25に入り始めたことから、近年ぐっと人気が出た字といえるでしょう。

ところで、月といえば、女性のイメージでしょうか?それとも男性のイメージでしょうか?

ローマ神話に登場するディアナやルーナは月の女神であるとされています。
また、日本では、月のものなんていう言葉もあります。

一方で、日本神話に登場する月読尊(つくよみのみこと)は男神とされることが多々あります。

男の子の名前ランキングを見たときに100位に入る名前に月が付く名前は一つもありませんが、政治家の江田五月(えだ・さつき)さんなど男性の名前に用いられることもあります。

では、月の字を名前に入れることは良いのでしょうか?それともあまりよくないのでしょうか?

ネット上の意見をまとめてみました。

否定派の意見

・月は、暗いところでしか目立たない。日陰の存在だ。
女性の名前にするならば、時代錯誤である。

元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である。

『青鞜』の序文/平塚らいてう より

・月は遠くから見るのはいいが、近くで見るとクレーターだらけである。
近寄らず、遠くから見るのが美しいものを名付けて、月のような人とは、人の形容としていかがなものか。

・満ち欠けすることから不安定な印象がある。

・欧州では、月の光は人を狂わせると言われる。ルナティック。狼人間。

賛成派の意見

・日本では、古来から月は愛でられてきた存在である。多くの和歌に詠われてきた。

・欧州では月は必ずしも好まれないということはない。ローマ神話に登場する女神ディアナを、英語圏ではダイアナと発音する。イギリスの王子と結婚した伯爵令嬢の名前はダイアナである。

・月は歳月のこともあらわす。時を大事にしてほしいという気持ちを込めている。


月にはさまざまな思いを抱く人がいるようです。

参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html

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