初めてのアルバイトで結婚式に行ったら悲惨なことになった件。

昔、某ホテルで、披露宴の配膳のアルバイトをしたことがあります。

随分前のことですから曖昧な部分もあります。

派遣会社が募集していたもので、半日だけの単発のアルバイト。
未経験者可となっていました。

当時の私はまだ大学生で、それが初めてのアルバイトでした。

未経験でも良いならと知識も経験もなく、軽い気持ちで応募してしまいました。

そして、当日。

実はおかしいなと思っていました。当日までに研修など一切なかったのです。

スタッフの方からロングの暗い青色のワンピースとフリフリのエプロンを渡され、着替えるようにと言われます。

初めてのことだらけでパニック状態だった私は、着替えたのちに、ロッカーにメモ帳やペンなど一式置いて行ってしまいました。

その後、一日の流れや料理の説明が一通りあったわけですが、全く記憶できませんでした。

説明を担当したスタッフから

「メモ帳も持っていないなんてやる気ないな」

という叱責が飛びました。

私以外にも忘れてきてしまった方が数名いました。

そして一通りの説明のあと、予行演習も何もなく、披露宴開始。本当にぶっつけ本番といったところ。

披露宴に来られた方におめでとうございますと挨拶するよう言われたものの、もともと声が小さく、接客の経験もない私が、大音量で音楽が流れている中、果たして声が人に届いていたかわかりません。

私が担当することとなったテーブルの方からは、配膳の際に大丈夫かと何度も聞かれました。

普通、仕事で配膳をするならお皿を何枚か同時に運ぶものだと思います。

でも、私には給仕の経験がありませんでした。

結局、危なっかしいという理由で一枚一枚を運ぶこととなりました。

さらに、料理について聞かれても何一つお答えできませんでした。

このことで、他のスタッフからちゃんとしてくれと言われたように思います。

後々派遣会社の方に聞いたところ、私は、この場を主体的に取り仕切っていた方を、このホテルの方かと思っていたのですが、ほぼ派遣社員しかいない状態であったといいます。

私のような全くの未経験の人もいれば、カフェなどで配膳の仕事の経験がある人、こういう配膳の派遣のお仕事をして渡り歩いているベテランとが混ざった状態でした。

また、私は流れで配膳の担当になりましたが、ドリンクを補充する役割の方が楽だったという話も聞きました。

事の顛末を説明したものの、派遣会社の方からは、たかがバイト、何も思わなくて良いという風に言われました。

今でもあの披露宴の主催者や関係者の方々には大変申し訳なく思っています。

せめて、研修くらいあって欲しかったものです。当時19歳だった私は、まだまだ結婚式や披露宴に夢見ていましたが、こんなものかと夢を打ち壊されました。

一生に一度という思いで披露宴を催したのでしょうし、安くもない金額を払っているでしょうに、こうも場がよくわからないスタッフばかりなのはいかがなものでしょう。

そして、研修があるのか、ないのか、本当に未経験でも良いのか確認しておけばよかったと後悔しきりです。

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