七夕から
陰暦7月7日は七夕(たなばた)。
陰暦の7月7日は太陽暦では8月頃にあたるので、月遅れといって8月7日に七夕行事を行う地域も存在しています。
七夕行事として、笹に五色の短冊を吊るし、願いを書くことが恒例となっています。
このときに書く願い事は、以下の織女の伝説から芸事の向上を願うものを書くというのがお定まりとなっています。
このような伝承があります。
むかしむかし、天帝には織女(しょくじょ)という娘がいました。
織女は、身なりにも気を使わず、ただひたすらに機織りに励んでいました。そんな娘を不憫に思った天帝は、娘が、天の川(あまのかわ)を挟んで向かいに住む牛飼いの彦星(ひこぼし)と結婚することを許します。
しかし、結婚を機に、二人は遊ぶばかりでまったく仕事をしなくなってしまいました。
怒った天帝は二人を引き離し、天の川を隔てた両岸に住まわせました。
こうして会うことができなくなった二人ですが、あまりにも悲嘆に暮れる娘を不憫に思った天帝は、まじめに働くことを条件に、一年に一度7月7日だけ天の川に橋を架け、二人が会えるように計らうこととしたのでした。
まとめると、結婚して二人仲良く遊ぶばかりで仕事放棄?
そう考えると、あんまりロマンティックな話ではないかもしれません・・・。
ただし、伝承にはいろいろなバージョンがあります。
空の上では天の川を挟んで、織女星(しょくじょせい)と牽牛星(けんぎゅうせい)(彦星とも)が向き合っています。
画数:18画
音読み:ショク、シキ 訓読み:お(る)
名乗り読み:おり、おる、り
布を織ることを意味する字。
織女星(しょくじょせい)から。
琴座の首星ベガの漢名。
名前の例:美織(みおり)
2019年の明治安田生命の、女の子の名前ランキングによると、シオリの響きが31位に入っています。
画数:12画
音読み:キン 訓読み:こと
楽器の琴を表す字。
琴(きん)と筝(そう)は違う楽器とされていたのですが、筝が常用漢字ではないことなどから昨今では混同されることが多いようです。
一般に、琴は柱(じ)を立てず、指に爪(ギターでいうピック)を付けないで弾き、筝は柱を立てて、指に爪を付けて引くというところが違うようです。
織女星が琴座の首星ベガの漢名であることから。
名前の例:琴(こと)
2019年の明治安田生命の、女の子の名前ランキングによると、琴葉の表記が23位に、琴音の表記が29位に、美琴の表記が98位に入りました。また、コトハの響きが36位になりました。
↓古琴
画数:9画
音読み:ゲン
名乗り読み:お、さと、ひこ、ひろ、やす、よし
美男子、才徳のすぐれた男を意味する字。
姫(女子の美称)の対義語とされています。
彦星から。
名前の例:仁彦(きみひこ)
画数:15画
音読み:チョウ 訓読み:あさ
名乗り読み:あさ、あした、かた、さ、つと、とき、とも、のり、はじめ
朝とは、太陽のでてくるときを意味する字。
機織姫の別名、朝顔姫から。
名前の例:朝華(あさか/ともか)
参考:
明治安田生命(https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html)