来 ( 來 / 徠 ) の本来の意味は、“くる”ではない・・・?

来という字について。

旧字体は來。異体字は徠。

来、來、徠はどれも日本人の下の名前に使うことのできる字です。


総画:7画


総画:8画


総画:11画

音読み:ライ 訓読み:くる、きたる、きたす

《名付け》
き、きたる、く、くる、こ、な、ゆき

名前に使う特別な読み方が、こ、な、ゆきなのが、なんだか気になりますね・・・?

一説によると、來は穂が垂れて実った小麦を描いたもので、麦を意味すると言います。
一方で、麥(=麦)は來に夊を組み合わせた字で、これが「くる」を表しました。
のちにそれが混同して來が「くる」、麥(=麦)が植物のムギを表すようになったとか。

なので、来(來)は本来は実りを表す字なのですね。

名前に使う場合は、これからのこと(将来・未来)を意味することが多いです。あるいは本来的な実りのことでしょうか。

未来/未來(みらい)という使い方をすることもあれば、訓読みして来実(くるみ)や理來(りく)とすることもあります。

未来/未來といえば女優の志田未来さん、山本未來さん、俳優の森山未來さんなど男性にも女性にもいる名前です。

ライの読み方は癩(らい=ライ病)を連想させるため、未来のような組み合わせではなく、ライ(来/來/徠)だけでは使いにくいかもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする