名前に翔という字が入る人がいますが、どのような印象がありますか?
そもそも翔とはどのような意味のある字なのでしょうか。
翔
総画:12画
音読み:ショウ、ゾウ 訓読み:かける《意味》
1.かける。羽を大きく広げて飛びまう。
2.鳥が羽をのばすように、両ひじを広げていく。《解字》
形声。「羽+羊」(漢字源より抜粋)
翔
意味
①「かける・とぶ」
ア:「鳥が空高く飛ぶ。しょう。」(例:飛翔)
イ:「翼を張って飛び回る。しょう。」(例:回翔)
ウ:「肩から手首までの部分を鳥の翼のように広げて、前かがみに早足に歩く。身分の高い人の前などを通る際の作法(方法)。しょう。」(例:翔趨)
②「巡る。あちこちまわり歩く。」(例:翔集)
③「振り返る」
④「さまよう。目的なく歩き回る。迷って歩き回る。」(例:翔羊)
⑤「つまびらか(物事の細かい所まではっきりしている様(さま))」
⑥「かけり」
ア:「鳥が空高く飛ぶ事。
イ:「翼を張って飛び回る事」
ウ:「能楽で、合戦や狂乱等の興奮状態を表す。また、その表現として用いる囃子(はやし)。また、その囃子による所作(振る舞い)」
エ:「連歌(れんが)・俳諧(はいかい)で、句の発想や表現に鋭い働きがある事」成り立ち
形声文字です(羊+羽)。「羊の首」の象形(「羊」の意味だが、ここでは「揚(ヨウ)」に通じ(同じ読みを持つ「揚」と同じ意味を持つようになって)、「あがる」の意味)と「鳥の両翼」の象形から、「かける・とぶ」を意味する「翔」という漢字が成り立ちました。読み
音読み:「ショウ(シャウ)」、「ゾウ(ザウ)」
訓読み:「かけ(る)」、「と(ぶ)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」名前(音読み・訓読み以外の読み):「かける」
画数
「12画」(https://okjiten.jp/より抜粋)
翔という字は常用漢字ではありません。
義務教育期間中に習う字からは外れており、日常生活では滅多に使わない字です。
翔という字は、1981年に人名用漢字に追加されました。
第二次世界大戦後の1940年代後半から日本人の名前に使うことができる漢字に制限がかかるようになりました。ただし、苗字や法改正前に付けられた名前については規制の対象外です。つまり、翔が本名に入るのは、苗字がそうであるか、法改正前に生まれたか、1981年以降に生まれたか、改名したなどの特殊な事情を持つ人ということになります。
翔の音読みは、ショウ。訓読みは、かける・とぶなど。
訓読みについては、漢和辞典によって、とぶが載っているものと載っていないものがあるようです。漢字の多くは中国生まれで、そこに訓読みとして日本語の音を当てているので、どれを載せるかは判断が分かれるところなのかもしれません。
翔という字の意味合いは鳥が空をかけること。
鳥のように空をかける人間というとイカロスの翼が浮かばなくもないですが、一度きりの人生なので、思い切ってということなのかもしれません。
世界に羽ばたくというような意味合いでしょうか。
翔は3つに分かれる字で、樹などと比べれば、12画と決して画数が多いわけではありません。しかし、3つに分かれるせいか、手書きの際にこの字だけが大きくなってしまうという人も。近年、悠翔でユウトと読むなど翔を最後に置く名前が流行っています。悠翔と悠人であれば、悠翔は意味に反してどっしりとしていて、悠人はすっきりと見えますよね。
翔をトと読むことについては未だ賛否両論です。翔は日常生活では滅多に使わない字で、その滅多に使わない訓読みの頭だけを持ってくるので違和感があるのかもしれません。広は広々などと使うから広でヒロはそれほどに違和感がないとしても、美しい(うつくしい)から美をウツクと読むのか、動く(うごく)から動をウゴと読むのかとなると認識がわかれることになると思います。
ただ、日本語における漢字の読み方というのは比較的自由です。
また、歴史上の人物の名前は、通常の音訓では読めないものばかりです。名を遺したために、現代日本では読めて当然になっていますが、もし仮に有名になっていなければ、徳川家康はトクガワイエコウなんて読む人がいてもおかしくはありません。
翔でトも同じで、少しずつなじんでいくのかもしれませんね。
翔を名前に使うことをどのように思いますか。
『エリザベート -愛と死の輪舞ー』【Blu-ray】 [ 宝塚歌劇団 ]
目次
翔は人気の字?
1.明治安田生命の名前ランキングから
2.ベビーカレンダーの名前ランキングから
2.まとめ
翔が名前に入る有名人
☆男性
1.~昭和生まれ
2.平成生まれ/生年不詳
☆女性/性別不詳など
女性/性別不詳など
☆グローバル
グローバル・・・中国・香港・台湾・韓国・アメリカなど。
☆まとめ
まとめ