苺という字についてどのようなイメージがあるでしょうか。
そもそも、この字にはどのような意味があるのでしょうか。
苺
総画:8画
音読み:バイ、マイ、メ 訓読み:いちご《意味》
1.いちご。ばら科の一群の植物の総称。
[日本語特有の意味]いちご。オランダのいちごのこと。食用いちご。《解字》
会意兼形声。「艸+(音符)母(どんどん子株をうみ出す)」。(漢字源より抜粋)
苺の意味はイチゴ。
夏に実を付けることから、夏の季語とされています。
苺という字は2004年に名前に使えるようになりました。
ちなみに、名前に使う漢字に制限が加わるようになったのは1948年ころのことで、それより前から存在する苗字や、既に名付けられた名前については規制の対象外です。このため、苗字や、1948年より前に生まれた人に苺の字が入る人がいるかもしれません。
こうした経緯もあって、今まであまり名前に用いられなかったことから、名前に入れるとなかなか目新しい印象となるのではないでしょうか。
女性の名前に使われる植物というのは、花が印象的なことが多いです。
桜、杏、梅、桃、葵(タチアオイなど)、カンナ、百合など。
しかし、苺の花というのはなかなか控えめです。品種が多いですし、ハウス栽培されていることが少なくありませんが、一般に、春に咲く花とされています。
控えめなので、春に咲く存在感のある桜、杏、梅、桃の花などに比べるとあまり注目されません。
「シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)」、バラ科オランダイチゴ属の多年草。根茎は肥厚し、枝はよく分枝し長い枝が伸び地をはう。 花期は5-7月。細い花茎の先端に少数の白い花を付ける。花後には径1 cm程の実をつけ、赤熟し食用になる。梅雨の北八ヶ岳麦草峠で見た白い花姿は、清純なる乙女の如しだ。 pic.twitter.com/2ohzQfP5tL
— 田神晋吾 (@kumatax) July 15, 2020
苺の実についてはどうでしょうか。
いちごの表面にあるツブツブは種ではなく、ひとつひとつが果実です。それぞれのツブツブの中に種が入っています。一粒のいちごは、200個から300個の果実が集まった「集合果」。私たちが果実だと思って食べている甘い部分は、実際は茎の先端の花床(かしょう)が膨らんだ偽果(ぎか)です。
参考:農林水産省(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1912/spe1_02.html)
いちごの実は果実の集合体なのですね。
いちごの実は、表面がブツブツしているので、毛穴が目立つ鼻をイチゴの実に例えて、苺鼻なんて言われることがあります。
その一方で、かわいらしい印象を持つ人もいます。
かわいらしい中に、幼い印象を持つ人も。イチゴは幼い子が好むフルーツと言われるからでしょうか。
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苺の音読みはマイ、メで、女の子の名前に使いやすそうですが、日常生活でイチゴ以外の読み方で用いることはほとんどないので、知らなくても仕方がなく、難読であることが難点です。
かといって、イチゴの読み方はなかなか奇抜ですね。
久保帯人による漫画『BLEACH』に黒崎 一護(くろさき いちご)という名前の少年が登場しました。ただ、アニメ版を見ると、イントネーションが苺とは違ったので、あまり違和感はなく受け入れられたようでした。
でも、苺ちゃんとなるとどうなのでしょう。
ローゼンメイデン見始めたんだけど
雛苺が可愛すぎてやゔぁい🍓
今日から私も、いちご大福を白いもにゅーって呼びます🙏🙏 pic.twitter.com/ugE8VOrAHh— み。エビフライ🍤 (@miitaaaaaaro) November 4, 2020
実際に、苺という名前は名前に用いられているのでしょうか。
明治安田生命の名前ランキングでは、苺を使った名前が1度ランキング入りしたことがあります。
2010年に、苺花という名前が女の子の名前ランキングで91位になりました。
上位ではないものの、苺という名前を使った女の子は実際にいるのですね。
苺花と書いて、マイカと読むのでしょうか。調べてみると、イチゴのイチからイチカなどさまざまな読み方をすることがあるようです。
苺を使った名前をどう思いますか。
参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/sp/enjoy/ranking/index.html