冬らしい名前 30選

冬らしい漢字から

画数:5画
音読み:ゲン、ケン
名乗り読み:くろ、しず、しずか、つね、とお、とら、のり、はじめ、はる、はるか、ひかる、ひろ、ふか、ふかし

玄とは、くらいこと、くろいこと、奥深くて暗いこと、天の色を意味する字。幽玄など。

中国古来の哲学である陰陽五行説によると、冬は黒(玄)。

玄冬(げんとう)とは冬の異称で、冬の季語。

名前の例:玄兎(げんと)

画数:7画
音読み:ゴ、コ
名乗り読み:さえ

こおることを意味する字。

一説には、ン(にすい)=氷と牙を組み合わせた字。

月冴ゆ(つきさゆ)や鐘冴ゆ(かねさゆ)は冬の言葉。月冴ゆとは冬の月が冷たく澄むこと。鐘冴ゆとは、冬の寒気の中で鐘の音が冴えて響くこと。

冴える(さえる)とは冷える、音や色が澄む、頭の働きが鋭くなることを意味します。

“冴える”を古語では“冴ゆ(さゆ)”と言います。

名前の例:冴(さゆ)

画数:12画
音読み:キョク、ゴク
名乗り読み:きわ、きわみ、きわむ、きわめ、なか、のり、みち、むね

極とは端から端まで張り渡したしん柱、しんになる強い力、きわめる、このうえない最高のものの意味。

極月(ごくづき)は12月の異称。

名前の例:極(きわむ)

画数:10画
音読み:サク
名乗り読み:きた、はじめ、もと

朔とは、ついたちや北を意味する字。

朔風(さくふう)とは北風のことで、冬の季語とされることがあります。

名前の例:朔(さく/はじめ)

2019年の明治安田生命の男の子の名前ランキングでは、朔が43位、サクの響きが46位に。

画数:3画
音読み:シ、ス 訓読み:こ
名乗り読み:こ、さね、しげ、しげる、たか、ただ、たね、ちか、つぐ、とし、ね、み、みる、やす

子供、親の生んだ子を意味する字。
むすこ、男の子。

諸説ありますが、成り立ちについて、一説には、子供の姿を描いた象形文字であると言われています。

子月(ねづき)とは陰暦11月の異称。
陰暦10月または11月の子(ね)の日に、子祭(ねまつり)が行われます。大黒天の祭。

名前の例:彩子(あやこ)、由衣子(ゆいこ)

2019年の明治安田生命の女の子の名前ランキングでは、莉子が6位、桜子が98位に。
また、漢字表記を考慮しない響きのランキングではリコが16位。
女の子の名前に使用される名前ランキングで子は16位。

参考:子が付く名前は増えてる?減ってる?ランキング調査

画数:5画
音読み:トウ 訓読み:ふゆ
名乗り読み:かず、とし

ふゆ、作物をしまいこみ、蓄える季節を意味する字。

一説には、もともと食物をぶらさげて貯蔵したさまを描いたもので、そこに、ン(にすい)=氷を加えて氷結する季節の意味。

名前の例:美冬(みふゆ)、雪華(ゆきか)

画数:5画
音読み:ホク 訓読み:きた
名乗り読み:た

北は、きた。寒くていつも背を向ける方角の意味。北に行くこと。逃げること(敗北)。

一説には、成り立ちについて、両人が背を向けて背いたさまを示す字。

中国古来の哲学である陰陽五行説によると、冬は北。

名前の例:北斗(ほくと)

凜・凛

画数:15画
音読み:リン

凜・凛は冷たい、氷に触れたようにぴりっと身が引き締まる感じを指す漢字。

一説には、稟の字の上部は、屋根付きの囲い、下部は作物。作物をおさめてしまうこむ蔵のことで、そこに、ン(にすい)=氷を加えて心身の引き締まる感じを意味します。

凜と凛の違いは、右下が禾であるか示であるか。
右下が禾の凜が正字。右下が示の凛が俗字。
俗字というのは、俗に使われる字、正確ではない漢字であるとされています。

しかし、かつてJIS漢字コードの問題で、PC等で、俗字の凛なら容易に変換できるのに、正字の凜の変換が困難な時代がありました。
その結果、俗字の凛が世間でよく使われるようになりました。

1990年に正字の凜が人名用漢字の仲間入り、そして2004年に俗字の凛が人名用漢字の仲間入りして名付けに使えるようになりました。
(*戦前は今と法律が違うため、名前に使える漢字に制限はありませんでした。)
2000年代というとリンという名前が人気を博すようになった時期で、凛も名付けられるようになったために、2つの漢字が入り混じる混沌とした状況となりました。

凜は寒さが厳しいことを意味するため、冬らしい字と言えます。
氷に触れたように、引き締まるさまから、“凜と”とはきりりとひきしまった威厳のあるさまを意味します。

2019年の明治安田生命の女の子の名前ランキングでは、俗字の凛が1位に、正字の凜が36位に入っています。また、漢字表記を考慮しない響きのランキングではリンが4位。

名前の例:凜・凛(りん)

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