【名付け】寧 は名前に良い字?悪い字?

寧が名前に入る人がいますが、どのような印象がありますか。

そもそも寧とはどのような意味のある字なのでしょうか。


総画:14画
音読み:ネイ、ニョウ
訓読み:やすらか、やすい、やすんずる、むしろ、なんぞ、いずくんぞ
《名付け》さだ、しず、やす、やすし

《意味》
1.やすらか。やすい。じっと落ち着いている。がさつかない。じっくりしてていねいな。
2.やすんずる。落ち着けて静かにさせる。安心させる。また、転じて、両親を見舞って安心させること。
3.{接続詞}むしろ。
4.{副詞}なんぞ。いずくんぞ。

《解字》
会意嫌気性。丁を除いた部分は「宀(やね)+心+皿」をあわせて、家の中に食器を置き、心を落ち着けてやすんずるさまを示す。寧はそれを音符とし、丁印を加えた字。丁は語気ののび出ようとして屈曲したさまで、やはりこちらに落ち着こうという語気をあらわす。

(漢字源より抜粋)

意味
①「やすい(悩みがない状態だ、心が穏やかだ)」
②「やすらか」(例:安寧)
ア:「穏やかで変わった事がないさま」、「ゆったりと落ち着いているさま」
イ:「何の心配もないさま」
③「やすんずる(やすらかになる、安心する)」
④「ねんごろ(心のこもっているさま、細かい所まで気を配るさま)」(例:丁寧)
⑤「里帰りする」(例:帰寧)
⑥「いずくんぞ(疑問・反語の助字。どうして~だろうか。)」
⑦「なんぞ(疑問・反語の助字。どうして~だろうか。)」
⑧「むしろ(一方を選択する形の助字。~より~がよい。)」

成りたち
会意文字です(宀+心+皿+示)。「屋根・家屋」の象形と「心臓」の象形と「水盤(すいばん)」の象形と「神にいけにえをささげる台」の象形から、屋内に水盤を置いて神に願い事をし、心を安らかにする意味を表し、そこから、「やすらか」を意味する「寧」という漢字が成り立ちました。借りて(同じ読みの部分に当て字として使って)、「むしろ」、「なんぞ」等の助字としても用いるようになりました。

読み
音読み:「ネイ」
常用漢字表外:「デイ」、「ニョウ」
訓読み:常用漢字表内はなし
常用漢字表外:
「いずく(んぞ)」、「なん(ぞ)」、「ねんご(ろ)」、「むし(ろ)」、「やす(い)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「さだ」、「しず」、「やすし」

画数
「14画」

https://www.okjiten.jp/kanji1990.html

参考:寧の書き順

寧の意味は、やすらか、おだやか。特に悪い意味のある字ではありません。

安寧秩序の寧。丁寧の寧。太平な世や、がさつさのない穏やかな人を連想させる字です。

寧は常用漢字です。義務教育中に習う字です。中学校で習う字とされています。このため、平易な字と言えるでしょう。

目次

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