英国の現地時間2019年5月6日午前5時26分に、サセックス公爵夫妻(ハリー王子とメーガン妃)に男の子が誕生しました。
体重は7lbs. 3oz(7ポンド3オンス)と発表されているので、グラムに換算するならおよそ3260g
誕生するまで赤ちゃんの名前について、英国ではおなじみの賭けが盛んに行われていました。予想投票では男の子ならアーサー、女の子ならダイアナの人気が高かったようです。
しかし、名前は多くの方にとって予想外であろう
“Archie Harrison Mountbatten-Windsor”
に決定しました。カタカナにするならアーチー・ハリソン・マウントバッテン=ウィンザーでしょうか。
ファーストネームに使われたArchieという名前は、Archibald(アーチボルド)の愛称です。
Archibaldは、ゲルマン語に由来する名前で、意味は「勇敢な」、「真の」
Archibaldという名前の人気はそれほどでもないようですが、愛称であるArchieは近年英国でグッと人気が出た名前の一つです。ちなみに2017年に発表された男の子の赤ちゃんの名前ランキングでは18位でした。比較的現代的な名前と言えるかもしれません。
英国王室に生まれた子には、伝統的な名前を付けることが多いですよね。
歴代の王族の名前をもらってくることが非常に多いことでも有名です。
チャールズ王太子のチャールズ、ウィリアム王子のウィリアム、ハリー王子(本名ヘンリー)のヘンリーはすべて英国の歴代の国王と同じ名前です。
そしてその愛称である、チャーリー、ウィル、リアム、ハリーなどを本名とせず、伝統的な、例えば歴代の国王と同じ、そのままの形で名付けることも英国の王侯貴族の名付けの特徴だと言われています(中には愛称で名付けることが定着したものもあるようですが・・・)。
一方で、英国王族の有名な人物にArchibaldやArchieという名前の人は見つけられませんでした。特に愛称であるArchieとなると、英国王子の子の名前としてはやや珍しいと言えるかもしれません。
ちなみに、英国におけるArchibaldという名前の有名人には、スコットランド貴族アンガス伯爵や、13世紀の聖職者など。
歴代のアンガス伯爵にはArchibald Douglasという名前の人が複数存在しています。
中でも、6代目アンガス伯爵Archibald Douglasは、元スコットランド王妃マーガレット・テューダーと結婚した人物なので(スコットランド国王ジョージ4世の死後、二人は結婚)、そう考えると王室と繋がりがあると言えるかもしれません。
ところで、以前、ウィリアム王子の長男であるジョージ王子の愛称はアーチー?なんて話題になっていましたから、それも含めてインターネット上でさまざまな議論を呼んでいる模様。
(⇒ジョージ王子の愛称は・・・)
一方でミドルネームのHarrison。この名前の意味は見たままです。「ハリーの息子」。
わが子が生まれた喜びが伝わるような名前です。
Archieと同じく英国王族の有名な人物にHarrisonという名前を見つけられませんでした(もちろんヘンリーなら大勢いましたが)。しかし、現代の英国では、Harrisonはそこそこ人気がある名前です。ちなみに2017年に発表された男の子の赤ちゃんの名前ランキングでは34位でした。
参考⇒Harrisonという名前の人気具合は・・・
サセックス公爵夫妻は、子に称号を使わない方針を示しています。このため、プリンスやロードを使わず、マスメディアでは、時には一般人の子供にも使われるMaster(~坊ちゃまのような意味合い)を冠して呼ばれることになるようです。