ネット上では濁音の名前を女の子に付けることはよろしくないという書き込みが見られます。
その理由については、姓名判断の話で、濁音の名前は後家になるからとか、人生がうまくいかなくなるからとか様々に言われています。
現在、濁音が入る名前は人気なのかといえばそうではないようで、明治安田生命の名前ランキングによると、男の子の名前ランキングでも女の子の名前ランキングでも、上位に来る名前はどれも濁音が入りません。
↓男の子の名前ランキングで上位の響き
ハルト、ソウタ、ミナト、ユウト、ハルキ、リク、コウキ、イツキ、カイト、ソウスケ
↓女の子の名前ランキングで上位の響き
メイ、ヒマリ、ハナ、リン、サクラ、コハル、アカリ、ユイ、ミオ、イチカ
しかし、この濁音が入る名前はよろしくないというのは比較的近年に作られた迷信だと思われます。
なぜなら、昭和初期に和子や貞子、静子、順子、信子という名前が人気であったからです。
日本人の名前のうち、漢字の名前は読み方が自由ですが、和子はカズコ、貞子はサダコ、静子はシズコ、順子はジュンコ、信子はノブコと読むことが多いです。
こう考えると、濁音のあるなしは特に気にしていなかったのでしょう。
また、皇族など高貴な女性の名前には濁音が付かないように配慮されているという説もありますが、そんなこともないようです。
明治天皇の子に、
薫子(しげこ)
允子(のぶこ)
昭和天皇の子に
成子(しげこ)
和子(かずこ)
高円宮憲仁親王の子に
承子(つぐこ)
*敬称略
とそれほど気にしていない風に思えます。
ただし、濁音はあるよりない方がきれいに聞こえるように思います。
不思議なことに、米英では、濁音のあるなしなどは気にしていないようですね。
そもそも濁音という概念がないのかもしれませんが、後家になるとか、人生がうまくいかないとかそんなのはやっぱり迷信なのではないかなと思えてきます。
↓アメリカで人気の名前
エマ(Emma)、オリヴィア(Olivia)、エヴァ(Ava)、イザベラ(Isabella)、ソフィア(Sophia)、シャーロット(Charlotte)、ミア(Mia)、アメリア(Amelia)、ハーパー(Harper)、エヴェリン(Evelyn)
↓イングランドやウェールズで人気の名前
オリヴィア(Olivia)、アメリア(Amelia)、エヴァ(Ava)、アイラ(Isla)、エミリー(Emily)、ミア(Mia)、イザベラ(Isabella)、ソフィア(Sophia)、エラ(Ella)、グレイス(Grace)
参考:
https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/
https://www.behindthename.com/