最近の女の子の名前は古風回帰と言われています。
原点回帰とでもいうのでしょうか。
昔は子が付く名前は高貴な女性のものでした。それを庶民が真似をして子がつく名前が一大ブームになりました。大正時代の頃です。
最近人気の古風な名前というのは、子が付くブームが起きる前のもの。ハナやスズなどの古典的な名前です。
2019年に明治安田生命の女の子の名前ランキングの、表記を無視した読み方のランキングで、イトという名前が48位にランキング入りしました。
調査対象の女の子8407人のうち、イトという響きの名前を持つ女の子は38人(全体の0.45%)。
ざっくりいうと、東京ガーデンシアターに2019年生まれの女性でいっぱいだとしたらイトという名前の子が30人以上はいるような感じです。
同じ響きのランキングを見て、古くから存在しそうな2音の名前でいえば、ハナが3位で108人(全体の1.27%)、リンが4位で106人(全体の1.26%)など。
イトという名前がランキングに入ってきたのは2019年がはじめてなのですが、なぜ人気が出たのでしょう?
まず、“いと”という名前の芸能人といえば、大野いとさんが浮かびます。
大野いとさんは1995年生まれのモデルで女優さんです。“いと”というのはなんと本名らしいです。
また、近年、中島みゆきさんの“糸”という曲がブームになっています。この曲を収録したCDが発売されたのは1998年のことで、20年も前のことなのですが、ここ数年、さまざまな歌手にカバーされたり、テレビドラマやCMで使用されるなど、再び脚光を浴びています。
この人気のためか、2020年4月にはこの曲を元にした“糸”という映画が公開予定。主演に菅田将暉さんと小松菜々さん。
古風な名前ですが、2音で呼びやすいというのも人気の秘密なのかもしれません。
CD(8cm)/命の別名/糸/中島みゆき/PCDA-1032
参考:
https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.h