あかる という名前にはどのような意味があるのでしょうか。
古語辞典にはこのように載っています。
【あかる】赤る
赤くなる。熟して赤くなる。
(全訳古語辞典第三版より抜粋)
【あかる】明かる
明るくなる。
(全訳古語辞典第三版より抜粋)
あかる【別る・散る】
離れる。退出する。別れる。
(全訳古語辞典第三版より抜粋)
また、阿加流比売神(あかるひめのかみ)とは日本神話に登場する女神。
赤い瑪瑙の化身とも。
アカルヒメを祀る神社に、
大阪市平野区にある赤留比売命神社(あかるひめのみことじんじゃ)や、
大阪市西淀川区にある姫嶋神社(ひめじまじんじゃ)
など。
アカルヒメの名前は、明かるや赤るから来ていると思われます。
あかる は方言でこぼれるのような意味で使われていることもあります。
これはおそらくは別る・散るの古語から来ているものなのかもしれません。
人名において、意味合いから耀や燿がアカルの読み方で用いられることがあります。
また、明らか(あきらか)から明(あきら)とすることがあるように、明かるから明(あかる)と読ませることもあるようです。
明
総画:8画
あきらか。あかるい。
物事にあかるい。明君。
燿
総画:18画
かがやく。火が高く燃えあがってかがやく。
耀
総画:20画
光が高くて照りかがやく。
阿
総画:8画
おか。
くま。入り組んだところ。
おもねる。へつらう。
加
総画:5画
くわえる。
くわわる。
留
総画:10画
とめる。
とどめる。とどまる。
また、明姫(あかるひめ)というキャラクターが登場する作品に、荻原規子によるファンタジー小説『白鳥異伝』があります。