【名付け】まりあ / マリア とはどういう意味の名前?

マリアとはどのような意味のある言葉なのでしょうか。

実は、諸説あってよくわかっていません。

ヘブライ語ではmary、ギリシア語ではmaria。

エジプトの名前に由来し、一部のmryは愛された、あるいは、mrは愛を意味するのではないか言われています。
あるいは、「苦味の海」、「反抗」、「子供への願い」などの意味を含む可能性も示唆されています。

Mariaといえばイエス・キリストの母・マリアが有名です。
キリスト教の中でも聖母マリアに対する見解は分かれます。
聖母マリアを崇敬する宗派としては、カトリックや正教会が有名です。ただし、カトリックと正教会ではまた見解が違いますし、同じ宗派の中でも見識が分かれることがあります。

一方、プロテスタントの一部の宗派では聖母マリアを崇敬することを認めていません。

こうしたことから、マリアに関わる名前は、カトリックや正教会の信者が多い国によく見られます。

2018年に行われたある調査によると、女の子の名前ランキングで、Mariaが上位の国は、ポルトガル(1位)、ポーランド(8位)、スペイン(4位)など。

また、マリアに関連する名前の例として、

〇Marie⇒2018年に発表された女の子の名前ランキングで4位(*オーストリア)。
〇Мария(Mariya)⇒2019年に発表された女の子の名前ランキングで1位(*ロシア)。

ポルトガルもポーランドもスペインもオーストリアもカトリックの信者が多い国。ロシアはロシア正教会の信者の多い国。

また、近年、Miaがあちこちの国で大人気です。Miaはmariaの略ともいわれますし、マンマミーアなど“私の”を意味するイタリア語でもありますし、マイアミのことでもありますし、あるいはミラという名前の変形とも考えられています。マリアに由来した名前なのかはわかりません。

もっとも、聖書に登場するのは、聖母マリアだけではありませんが。

では、日本人同士の夫婦の子に、マリアという名前を付けることに関してはどうでしょうか。

聖母マリアの印象が強すぎて、クリスチャンではないかという印象を持つ人が少なくありません。ヘボン式ローマ字ではそのままMariaですしね。

日本語で何か特別な意味があればまた印象が変わってくるのですが、残念ながら日本語にマリアという言葉はありません。

漢字表記にすれば、聖母マリアの印象が少し薄れるかもしれません。

しかし、なかなか漢字表記が難しいです。

特に難しいのがアに当てる字。

アと読める字で、現状名前に使える字は、亜・亞・阿・雅くらいです。

亜(亞)は、表に出ずに下になること、二番目を意味する字。亜流など。
阿は、おか、くま、おもねることを意味する字。

雅は、上品の意味。アは音読みですが、マイナーな読み方なので、認知度は低いと思われます。

近年、愛(アイ)や麻(あさ)などをアと読むケースもあります。ただ、これに関しては意味まで半分になってしまうように感じると、あまり良くない印象を持つ人もいます。

あるいは、安でしょうか。人名や地名において、安土でアヅチ、安倍でアベなどと読むことがあります。しかし、これは発音の問題で、言いにくいから、アンヅチがアヅチに、アンベがアベへと短縮したものと思われます。一方で、平安でヘイアのような使い方は普通しないので、安を最後に持ってきてアとするのも、違和感を持たれるかもしれません。

参考:https://www.behindthename.com/

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする