倫という字を我が子に名付けようと思ったら不倫の倫だから良くないと周囲の人に反対された・・・
倫という字は不倫の倫が一番通じやすい・・・
そんな書き込みを見かけました。
ところで倫とはどういう意味のある字なのでしょう?
倫
総画:10画
音読み:リン 訓読み:たぐい
《名付け》
おさむ、しな、つぐ、つね、とし、とも、のり、ひと、ひとし、みち、もと《意味》
{名詞}たぐい。同列に並んだ仲間。
{名詞}人間どうしのきちんと整理された関係。
{名詞}すじみち。きちんと整った順序。《解字》
会意兼形声。侖は「あつめるしるし+冊」の会意文字で、短冊(タンザク)の竹札を集めてきちんと整理するさまを示す。同類のものが順序よく並ぶの意を示す。「人+(音符)侖」で、きちんと並んだ人間の間がらの意。(漢字源より抜粋)
倫とは仲間や、きちんと整った順序を意味する字。
また、国語辞典にはこのように記されています。
りん【倫】
1.人として守るべきみち。
2.仲間。たぐい。(広辞苑より抜粋)
人として守るべき道のことを人倫とも言います。
否定の言葉である不を付けると、不倫となります。不を付けると、幸せは不幸になりますし、良は不良になります。
倫は本来、とても良い字です。
人と人との結びつきという意味で、結という字が人気です。絆という字も近年時折名付けられるようになりました。
倫という字は決して悪い意味ではありませんし、もっと人気が出てもいいのではないかと思うのですが。
倫という字は普段あまり使うことがなく、もっぱらワイドショーで不倫の字が躍る程度しか見ないから人気が出ないのでしょうか?
しかし、近年、俳優の中村倫也(なかむら・ともや)さんが大活躍していますから、風向きが変わるかもしれませんね。