沙弥という名前の人が時折いますが、どのような意味のある言葉なのでしょうか。
人名では、沙弥と書いてサヤと読み、女性に多い印象があります。
国語辞書で調べてみました。
しゃみ【沙弥】
[仏教]1.出家して十戒を受けた少年僧。
2.日本で、剃髪しても妻子がおり、在家の生活をするもの。(広辞苑第五版より抜粋)
沙弥とは少年僧という意味のある仏教用語です。
沙
総画:7画
音読み:シャ 訓読み:すな、まさご、すなはら、よなげるすな。
すなはら。
よなげる。沙汰。(漢字源より抜粋)
弥
総画:8画
音読み:ビ、ミ 訓読み:わたる、あまねし、とおい、ひさしい、いよいよ、いや。わたる。
あまねし。広く端まで行きわたっている。
とおい。ひさしい。
いよいよ(漢字源より抜粋)
仏教用語のシャミに沙弥と漢字を当てたのは、字義を無視した単なる当て字のようです。
芽出度い(めでたい)や野暮(やぼ)のような。シャと読む字とミと読む字を組み合わせただけのもの。
人名において沙弥の字を選ぶ理由はよくわかりませんが。
読み方が違えば問題ないという人もいれば、熟字なのでどうしても連想してしまうという人もいます。
例えば、人名において、真実をマミ、勝利をカツトシと読み替えた場合、真実(しんじつ)や勝利(しょうり)の意味が消えてしまうでしょうか。
ただし、これをどう判断するかは名付け親によりけりです。
iPhoneなどではシャミで沙弥と変換できるので変換は楽だと思います。
やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)
posted with カエレバ