【名付け】いちか / イチカ という名前が大人気。人気の漢字表記はどれ?

近年、イチカ という名前が大人気です。

イチカという名前にどのような意味があるのでしょう。
調べてみましたが、わかりませんでした。
検索すると、一か八かと出てきましたが、そのようにギャンブラーのような由来ではないでしょう。
響きが気に入ったとか、好きな漢字を組み合わせたとかそのような理由でしょうか。

2020年の、女の子の読み方のランキングによると、明治安田生命で3位、たまひよで9位、ベビーカレンダーで9位でした。

明治安田生命の読み方のランキングでは、2011年から毎年50位以内に入るようになりましたが、トップ3に入るのは2020年がはじめてのこと。

では、どのような表記が人気なのでしょう?

明治安田生命の名前ランキングによると、イチカと読む名前で人気の表記は以下の通り。
2020年は2020年生まれの女の子8825人が調査対象となりました。そのうち、イチカの響きを持つ女の子は110人いたといいます。

名前 人数
一華 14人
一花 11人
一禾 5人
いちか 4人
唯愛
依央 3人
一加
一叶
一樺
唯花
一嘉 2人
一果
一柑
一栞
初華
唯禾
唯華
苺伽
苺花

イチカの表記は、一を使った表記が人気です。
一は伸ばし棒のようにも見えるので、バランスが難しいとか、可愛くないとかそういう意見もありますが、こざっぱりしていてよいという意見もあります。

一番人気は一華。検索すると、一華は仏教用語と出てきました。

一華(読み)いちげ

〘名〙 一輪の花。いっか。仏教では、分かれる前のもとのものや、悟りを求める心(菩提心)などにたとえる。〔景徳伝燈録‐三〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について
https://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E8%8F%AF-2006679

2番目に人気があるのは一花。
一花とはこのような意味のある言葉。

いっか【一花】

1.一つの花。
2.(一説に、「一過」の転という)しばらく。かりそめ。暫時。

広辞苑第五版より抜粋

ひとはな【一花】

1.一輪の花。
2.一時盛んなこと。一時の栄華。

広辞苑第五版より抜粋

一花咲かすの一花。一時の栄華とかしばらくとかそのような意味のある言葉。
SMAPの『世界に一つだけの花』由来ではないかともいわれています。

3番目に人気なのは、一禾。
禾という字は、2004年に人名用漢字に追加されました。禾の意味は、粟、稲。
市原海老蔵・小林麻央夫妻の長女に禾の字が入ることから人気が出たとか。

4番目に人気なのは、ひらがなのいちか。
いちかにどのような意味があるのかはわかりません。響きが気に入っての名付けなのでしょうか。

同列に人気があるのは、唯愛。
唯の音読みはイ。愛は名乗り読みでチカと読みます。イチーカではなく、イーチカと区切る場合もあります。

依央も同じように、イーチカ。

そのほか、唯花、唯華、初華でイチカと読むことがあるようです。
唯は唯一、初は最初から、一番を連想したのでしょうか。唯や初でイチと読むというのは辞書では見つけられなかった読み方です。
初花としてしまうと、初潮の意味になってしまうので、それは避けて初華としたのでしょう。

苺(いちご)からイチと読むのは賛否ありそうです。
ただ、苺が2004年に人名用漢字に追加されたことからイチカの響きが人気になったのではないかという説があります。
参考:【名付け】苺 という字は名前に良い?良くない?

では、これらの字にはどのような意味があるのでしょうか。
載っていない字で名前によく使われる字についても調べてみました。
上記の表にある字は☆を付けました。

イチと読む字

音読みでイチと読む字

☆一
総画:1画

ひとつにする。
ひと。順番の一番目。
ひとつになる。ひとつとなる。一意専心。


総画:7画

ひとつ。
ひとたび。

一の大字として用いられることがある。


総画:11画

はしる。のがれる。
横にそれる。逸脱。
ひときわすぐれたさま。逸品。

訓読みでイチと読む字


総画:5画

市場。大勢の人が物品の売買に集まる所。
うる。かう。取引する。

その他

☆初
総画:7画

はじめ。ことのおこり。最初。

*この字でイチと読むと辞書には載っていませんでしたが、名前ランキングには載っていました。

☆苺
総画:8画

いちご。

*訓読みのいちごからイチと読むことがあるようです。
この字でイチと読むと辞書には載っていませんでしたが、名前ランキングには載っていました。


総画:11画

みやこ。人々のあつまる大きな町。

*名前に使われる特殊な読み方としてイチと読む場合があります。市からの連想なのかもしれません。

☆唯
総画:11画

応答の言葉。唯諾。
ただそれだけ。

*この字でイチと読むと辞書には載っていませんでしたが、名前ランキングには載っていました。

チカと読む字

名乗り読み(名前に使われる特殊な読み方)で、チカと読む字。


総画:4画

まこと。調和がとれて誠実なさま。

☆央
総画:5画

なかば。まんなか。
つきる。やむ。止まってつきる。押さえられてとどこおる。


総画:5画

ふびと。歴史をつかさどった役目。
ふみ。


総画:7画

距離がちかい。


総画:8画

あまねし。すみずみまで欠け目なく行き届いている。


総画:8画

やわらぎ。まるくまとまった状態。

実・實
総画:【実】8画【實】14画

み。中身のつまった草木のみ。


総画:9画

まこと。言明や約束をどこまでも通すこと。


総画:10画

うやうやしい。かしこまっているさま。ていねいで慎み深いさま。


総画:11画

とおい。はるか。細くながいさま。

☆愛
総画:13画

いとおしむ。かわいくてせつなくなる。


総画:13画

いつくしむ。
母が子を大事に育てる。
父母のような愛情で上の者が下の者をかわいがる。


総画:13画

ひろい。
ゆるやか。
くつろぐ。


総画:13画

つつしむ。念を入れる。


総画:13画

むつむ。数多くの人が仲よく同居する。
仲がよい。


総画:14画

ちかう。


総画:16画

したしい。身近に接している。
親族。

イと読む字

音読みでイと読む字


総画:6画

ころも。はだを隠す着物。


総画:6画

かれ。これ。

尹は調和するの意味で、伊は万事を調和する人の意味があるという。

☆依
総画:8画

よる。物の陰に隠れる。依存。
たよりにする。依頼。


総画:8画

ゆだねる。他人のなすがままにする。委任。


総画:9画

おどし。人をおどかす力やおごそかさ。

☆唯
総画:11画

応答の言葉。唯諾。
ただそれだけ。


総画:11画

おもう。心をもっぱらある点にそそぐ。


総画:13画

こころ。おもい。
わけ。いみ。


総画:14画

つな。つなで引き締める。


総画:16画

よこいと。

訓読みでイと読む字


総画:6画

十二支の12番目。


総画:11画

いのしし。

その他

名乗り読み(人名における特殊な読み方)としてイと読む字


総画:4画

いつつ。


総画:5画

いきる。
うまれる。
はえる。
なま。いきいきとして新しい。

*おそらくは訓読みの生きるから。


総画:9画

いずみ。地表からわきでる水。


総画:12画

あや。左右反対になった模様。模様や飾りが美しい。

チと読む字

音読みでチと読む字


総画:6画

つち。広々とのびた大地。


総画:8画

しる。物事の本質を正しく見とおす。
しらせる。相手がしるようにする。


総画:8画

かや。かやぶき。


総画:8画

おさめる。河川に人工を加えて流れをうまく調節する。治水。
人工を加えてほどよい状態にする。
政治を行って世の中をうまくおさめる。政治。


総画:10画

目ざす所までとどける。


総画:12画

さとい。物事をずばりと会得したり、あてたりできる。知恵や術にすぐれている。
物事をとらえて、理解する働き。


総画:13画

おさない。幼稚。

訓読みでチと読む字


総画:3画

ち。数で百の十倍。

カと読む字

加、可、禾、花、果、佳、和、架、珂、夏、華、賀、嘉、歌、樺、伽など。

2020年に発表された明治安田生命の名前ランキングで、女の子に使用される人気の漢字ランキングでカと読む可能性のある字は、

花(1位)、華(18位)、夏(24位)、香(25位)

*25位まで発表されています。

音読みで、カと読む字

☆加
総画:5画

くわえる。プラス。


総画:5画

よろしい。さしつかえない。

☆禾
総画:5画

あわ。いね。


総画7画

はな。
はなやかで姿をかえやすいはな。
つぼみが開き、咲いて散るというように姿をかえやすいはなの意味。

☆果
総画:8画

くだもの。木の実。
事柄が進んだあとに生じるもの。成果。


総画:8画

よい。すっきりと形がよい。


総画:8画

やわらぎ。
なごむ。ゆったりとやわらいださま。


総画:9画

たな。
かけわたす。


総画:9画

白めのう。


総画:10画

季節のなつ。
盛んなさま。

☆華
総画:10画

はな。はなさく。
色つやのあでやかなさま。


総画:12画

よろこぶ。祝福する。

☆嘉
総画:14画

よい。めでたい。幸い。


総画:14画

うたう。

☆樺
総画:14画

かば。木の名前。


総画:7画

とぎ。
寝所にはべること。

訓読みで、かと読む字

日、香など。


総画:4画

太陽。


総画:9画

かおり。ただよってくるよいにおい。

その他

☆叶
総画:5画

多くのものが一本に調子をあわす。
かなう。思い通りになる。

*人名において、訓読みのカナウからカと読むケースがあります。


総画:6画

天子が領土を与えたしるしとして諸侯に与える玉器。
すっきりしたさま。

*人名における特殊な読み方としてカと読むことがあります。

☆柑
総画:9画

みかんの一種でやや小さなもの。

蜜柑の柑。

*人名において、音読みのカンからカと読むケースがあります。

☆栞
総画:10画

しおり。山林をあるくときに満ちの目じるしとするために折った木の枝。
しおり。きる。木の枝を折って、道の目じるしとする。

*人名において、音読みのカンからカと読むケースがあります。
参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/、https://st.benesse.ne.jp/ninshin/name/、https://nazuke-nameranking.jp/nameranking2020/

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