SNS上で、華という字を名前に入れることについて、さまざまな意見が飛び交っていました。
中国人みたい
家柄が良くなさそう
もちろん肯定的な意見もありましたが、上記のように偏見に満ちた意見も見受けられました。
華という字を名付けに用いることについてどう思いますか?
そもそも華とはどういう意味のある字なのでしょう?
華
総画:10画
音読み:カ、ケ 訓読み:はな1.はな。しんのくぼんだまるいはな。
2.はなさく
3.はなやか
6.すぐれたよいもの。精華。
7.中国人が自国をいうことば。《解字》
会意兼形声。于はl線が=線につかえてまるく曲がったさま。それに植物の葉の垂れた形の垂を加えたのが華の原字。「艸+垂+(音符)于」でくぼんでまるくまがるの意を含む。(漢字源より抜粋)
もともと、花は、草冠に化けるとあるように、変化の激しい実物のはなを表し、華は華やか、華があるなど比喩表現として美しいものを表していたと言います。
しかし、現代日本では華やかを花やかと書いても誤りとはされないなど同じように用いられることが多々あります。
また、中華人民共和国や華僑のように、中国を表すことがあります。華は、中国では男性の名前にも女性の名前にも用いられますが、現代ではあまり名付けられなくなってしまった字の一つなのだとか。
日本で、華が付く名前の有名人といえば、華子(はなこ)親王妃殿下でしょうか。旧華族の津軽家の出身で、昭和天皇の第二皇子正仁(まさひと)親王殿下と結婚した人物です。
もともと華族の出身の方なので、家柄が良くないとは決して言えないと思います。
華をカと読むと、どうしても中国など異国の印象を抱いてしまう人がいるようですが、華をはなと読むのならそのイメージも軽減されるのではないでしょうか。
個人的には、華のある人にという願いの感じられる良い字であると思います。