【名付け】かんな / カンナ という名前の意味は?

カンナという名前が近年人気があります。

明治安田生命の名前ランキングでは、2004年から、漢字表記を考慮せず、読み方のみを考慮したランキングを50位まで発表するようになりました。
カンナが初めて50位以内に入ったのは2006年のことでした。

カンナ
順位(女の子)
2006年 45位
2010年 33位
2011年 43位
2013年 25位
2014年 20位
2015年 14位
2016年 30位
2017年 27位
2018年 26位
2019年 26位
2020年 22位

では、どのような表記が人気なのでしょうか。
今までに表記のみを考慮した名前ランキングで、100位までに入ったことがある名前で、カンナと読む可能性があるものは、環那、栞那、栞奈など。

環那は2015年に77位、栞那も2015年に77位でした。

一番人気がありそうなのは栞奈の表記です。

栞奈
順位(女の子)
2006年 33位
2007年 88位
2010年 43位
2011年 38位
2012年 97位
2014年 47位
2020年 33位

ただし、名前ランキングは読み方を考慮していないため、カンナとは読まない可能性もあります。

この名前が人気になった理由について調べてみると、『20世紀少年』からという説や、女優の橋本環奈さんからという説、女優の森矢カンナ(旧芸名:森カンナ)さんからという説などが出てきました。
浦沢直樹さんによる漫画『20世紀少年』を原作として制作された映画『20世紀少年』に登場するカンナという少女を平愛梨さんが演じ、話題になりました。

森矢カンナさんと橋本環奈さんが芸能活動を始めたのは奇しくも同じ2007年のことです。
しかし、2006年にはすでにランキング入りしているのでそういう理由ではなさそうです。

『20世紀少年』の漫画連載は1996年から2006年までなのでこれに影響された可能性はあるかもしれませんね。

また、『カンナさん大成功です!』という恋愛ギャグ漫画が連載されていたのは1997年から1999年のことでした。

棋士の鈴木環那さんが誕生したのは1987年のこと、女優の森矢カンナさんが誕生したのは1988年のこと、女優の橋本環奈さんが誕生したのは1999年のこと。

そう考えると、ここ最近、突如名付けられるようになった名前というわけでもなさそうです。

そもそもカンナとはどのような意味のある言葉なのでしょうか。

調べてみるとこのような意味があることがわかりました。

かんな【鉋】
(カナの転)

1.材木の面を削って滑らかにする道具。一般には台鉋をいう。
2.轆轤鉋(ろくろがな)のこと。

(広辞苑第五版より抜粋)

かんな【仮名】

(カリナの音便)かな。

(広辞苑第五版より抜粋)

かんな【漢和】

(カンワの連声)漢和聯句の略。

(広辞苑第五版より抜粋)

かんな【寛和】

(カンワとも)平安中期、花山・一条天皇朝の年号。(985.4.27~987.4.5)

(広辞苑第五版より抜粋)

カンナ【Canna(ラテン)】

カンナ科の春植球根類。茎は緑色平滑で約2メートル。葉は大型の楕円形で先端が尖り、やや芭蕉の葉に似る。夏秋、長い花茎に花弁様の雄しべを持つ花を総状につける。中南米産の原種からヨーロッパで改良され、品種が多い。

季語:秋

(広辞苑第五版より抜粋)

近年、葵、花、菜など植物にかかわる字や名前が大人気なので、カンナの花のようにという意味で名付けられているのかもしれません。

秋の季語とされることがありますが、開花時期が6月~10月頃と長く、夏から秋にかけて咲く花です。
品種にもよりますが、明るい色の花を咲かせるものもあることから夏らしい印象を抱く人もいます。

カンナは中南米原産というですが、英語圏では人名でCannaはとても珍しいようです。
Cannaの由来は不詳で、ギリシャ語で葦ではないかとか、地名に由来するのではないかではないかなど様々に言われています。

では、日本人にカンナと名付けるなら、どのような表記が考えられるでしょうか。

たくさんありますが、名前によく使われる字を挙げてみます。

カンと読む字


総画:5画

あまい。うまい。


総画:7画

欠け目がない。
まっとうする。


総画:8画

性格などが強いさま。のびのびとして、ひるまないさま。


総画:9画

みかんの一種で、やや小さなもの。


総画:10画

い。かやつりぐさ科の多年草の名前。
まるい。まろやか。

莞爾(かんじ)、莞然(かんぜん)とはにっこり笑うこと。


総画:10画

しおり。山林を歩くときに道の目じるしとするために折った木の枝。木のふだ。
読みかけて本にはさんでめじるしとするもの。

莞爾(かんじ)、莞然(かんぜん)とはにっこり笑うこと。


総画:11画

草の名前。かやの一種。


総画:12画

ひま。
のんびりしている。
たいせつでない。どうでもよい。なおざりにする。


総画:12画

わすれぐさ。草の名前。この草を眺めると憂いを忘れるという。
日本では、かやのこと。萱葺屋根のかや。


総画:12画

あえてする。圧迫や気がねをはねのけて思い切ってやる。


総画:13画

みき。木の中心となる部分。また、転じて、広く物事の中心や本筋のこと。


総画:13画

ひろい。スペースがひろい。気持ちにゆったりとゆとりがあるさま。


総画:13画

強く心にこたえる。
強く相手の心を打つ。


総画:13画

川の名前。
天の川。
王朝の名前。
外国人の中国に対する呼び名。
民族の名前。
おとこ。


総画:14画

なれる。


総画:15画

ゆるい。ゆるやか。
ゆるめる。


総画:15画

みる。上から下の物をしげしげとみおろしてみさだめる。


総画:16画

やかた。


総画:17画

たまき。わ。輪の形をした玉。
めぐる。めぐらす。まわる。


総画:18画

みる。そろえてみる。
見物してまわる。


総画:21画

戦いに用いるふね。


総画:23画

かがみ。
かんがみる。

ナと読む字

2019年に発表された明治安田生命の名前ランキングで、女の子に使用される人気の漢字ランキングで、奈が1位、菜が3位。

音読みでナと読む字


総画:7画

おおい。たっぷりだぶついている。たくさんある。
ゆったりとしている。

たっぷりあるという意味のある字。沖縄・那覇の印象を持つ人もいるようです。ただし、那が使われている地名は他にも、那須、那智など。


総画:8画

からなし。果樹の名。野生のりんご。
「奈花(ナイカ)」とは、茉莉(マツリ)(ジャスミン)のこと。

参考:奈は、奈落の奈?


総画:9画

みなみ。暖気をとりこむ南がわ。

方角のみなみを表す字。南無阿弥陀仏など音便のような形でナンがナと省略されることがあります。


総画:11画

なぎ。木の名。まき科の常緑高木。

梛とは木の名前。熊野神社のご神木。

訓読みでナと読む字


総画:6画

な。人の名前。
有名である。すぐれているさま。

意味は、名前。有名、名勝など、すぐれているの意味もある字。


総画:11画

な。葉・くきを食用とする総本類の総称。
な。草の名。
副食物。おかず。また、料理。

菜っ葉。おかず、総菜の意味のある字。
人名においては菜の花のイメージで名付けられることがあるようです。

ただし、組み合わせによっては野菜っぽい、中華料理っぽいという印象を抱く人も。

その他


総画:6画

なぎ。なぐ。風がやんで海が静かになること。

国字。日本生まれの字。
近年、凪の訓読みのなぎ、なぐからナと読ませることがあるようです。
凪が人名用漢字に追加されたのは1990年のこと。

参考:漢字源、https://www.meijiyasuda.co.jp/sp/enjoy/ranking/

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