【名付け】幸 という字は名前に良い？悪い？成り立ちが良くないって本当？

幸という字を名前に入れることは人気があるのでしょうか。

明治安田生命の名前ランキングは、1912年からその年に生まれた子供に人気の名前トップテンを発表しています。
さらに、2004年からは、100位以内に入る名前まで公表するようになりました。また、同じ2004年からは、表記を考慮せず、読み方のみを考慮したランキングを50位まで発表するようになりました。

幸が入る名前はどうでしょうか。

幸子という名前が女の子の名前ランキングで、1921年から1977年にかけて48回もトップテン入りしています。
また、幸雄という名前が、男の子の名前ランキングで、1930年に10位、1931年に9位と2回トップテン入りしています。

女の子の名前ランキングで1977年に幸子が8位になって以降、幸が入る名前がトップテン入りしたことは、男女ともにありません。

幸あれという願いが伝わる名前ではありますが、こうしたことからある程度以上の年代に幸の字を持つ人が非常に多く、現代に生まれる子供の名前に幸の字が入っていると、古めかしい印象を抱く人もいます。

では、幸という字は現代、まったく人気がないのでしょうか。

調べてみると、2014年に幸大と幸星が男の子の名前ランキングで同列の96位になったことがあります。
しかし、それ以外でランキング入りしていないところを見ると、現代では人気がある字とは言えないようです。

読み方ではどうでしょうか。

幸は人名では、コウ、サチ、ユキなどと読むことが多いようです。
読み方のランキングが公表されるようになった2004年以降、サチやユキが付く名前が50位以内に入ったことはありません。

一方で、コウが付く名前は男の子に人気があります。もしかすると、ここに幸の字が用いられることがあるかもしれません。

また、幸の読み方にサキがあります。
真幸(まさき)くあらば(*有間皇子の和歌より)、幸(さき)くとばかりうたふなり(*蛍の光より)などと使われてきました。
サキの読み方は女の子に人気があります。ここに使われることがあるかもしれません。

参考:https://www.meijiyasuda.co.jp/sp/enjoy/ranking/index.html