検索していると、火偏の字を名前に使うのは良くないと出てきます。
それはなぜなのでしょうか?
火偏の漢字とは・・・
火偏の漢字で現在人名に使えるものは、
火 灯 灰 灸 灼 災 炊 炎 炉 炭 焚 焔 焼 煉 煌 煤 煩 煙 燈 燎 燒 燥 燦 燭 燿 爆
こういった字があります。
名前の例としては、
灯・燈(あかり)、煌弥(こうや)、煉(れん)、燎(りょう)、燦(さん)、燿(よう/あかる/あきら)など。
火偏の漢字が入る名前の有名人と言えば
火偏の字が入る有名人というと皇族に有栖川宮熾仁(ありすがわのみや・たるひと)親王という方が浮かびます。
熾仁親王は、1835年3月17日生まれ。有栖川宮9代当主に当たる人物で、和宮親子(かずのみや・ちかこ)内親王と婚約していたことでも知られています。ただし、和宮はその後、公武合体のために降嫁し、第14代将軍・徳川家茂(とくがわ・いえもち)と結婚。そして、熾仁親王は別の女性と結婚することとなります。
有栖川宮家はその後断絶し、2003年に有栖川宮の末裔を騙った詐欺事件が起きましたね。
親王ともなれば、名前を付けるに当たって多くの方が関わると思うのですが、熾仁と火偏の字が選ばれました。
そう考えると、火偏が良くないというのはかなり近年に生まれた迷信なのかもしれません。
ちなみに、熾という字は、
さかん、かがり火がかっかと目立って燃えるという意味。
戦前は名前に使える漢字に何の制限もなかったのですが、戦後1940年代後半に名前に使える漢字に制限がかかるようになり、この熾という字は現在名前に使用することができなくなっています。
火にまつわる字は火偏の字だけじゃない
しかし、よくよく考えれば、火にまつわる字というのは火偏の字だけではありません。
連火/烈火も火にまつわる字です。
勲、照、薫、煕など。
さらに、諸説ありますが、一説には光という字の成り立ちは、火を頭上にかかげたさまだと言われていて、そのことから光は火に関わる字に含まれることがあります。そうなると光を含む輝、耀、晃なども火に関わる字ということになります。
また、たいてい禾偏に部類される字ですが、秋も火が含まれています。
まとめ
火が付く字は名前に良くないと言われるのは、八百屋の七事件の影響で丙午がやり玉にあげられるようになったように、女性に火は避けたいということなのかもしれません。
それとも、日本では放火が大変な重い罪とされるように火には畏怖の念があるからかもしれません。
何にしても使い方だと思います。
姓など組み合わせる字に燃えて困るものがないかの確認が必要なのではないでしょうか。