麻衣は、喪中に着る服!?

麻衣で検索すると、喪服と出てきます。

しかし、麻衣という名前は昭和の終わりから平成の初期にかけて女の子に大変な人気を誇った名前なのです。

麻衣は本当に喪服なのでしょうか?調べてみました。

麻衣(あさぎぬ)

1.麻布で作った着物。
2.喪中に着る麻布の着物のこと。

(広辞苑第五版より抜粋)

確かに、喪中に着る着物と出てきました。

ただ、単に麻の着物のことも指すようです。つまり、麻の着物が喪中に着る服として使われること“も”あったけれど、それ以外の用途でも使われていたということでしょう。

日本では、喪服といえば白であった時代もあります。概ね黒に統一されたのは明治時代に入ってからです。

喪服が白であった時代に麻を用いたのではないでしょうか。

また、大麻(おおあさ)といえば、神道の祭祀に使う道具を指します。

麻は皇族とも縁深い植物で、大嘗祭には大麻の織物である麁服(あらたえ)が献上されます。

今上陛下即位の際にも麁服が献上されました。

大麻の小物なら(Yahoo!ショッピング)

また、漢和辞典にはこのように載っています。

総画:11画 *常用漢字
音読み:マ 訓読み:あさ

《名付け》
あさ、お、ぬさ

《意味》
1.{名詞}あさ。草の名。繊維をとる。また、その繊維。
2.{名詞}ごま。実から油をとる。
3.{動詞・形容詞}しびれる。こすったあとのように感覚がなくなったさま。
4.{名詞}みことのり。

(漢字源より抜粋)

名乗り読みに“お”がありますが、麻の古名は“お”と言いました。旧仮名遣いで、“を”。

大麻(たいま)や麻薬(まやく)、麻痺(まひ)など痺れの意味でも使われることがあり、人によって麻の字から受ける印象は随分と異なるようです。この痺れの意味は、痲が常用漢字外であるために麻で代用したものともいわれます。

結論としては、麻の服は喪服として使われたことは事実であるけれども、しかし、祭事に使われるような着物でもありました。

麻はまっすぐに育つことから、健康的な印象を持つ人もいるようですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする