春 という字が名前に入る人がいますが、どのような印象がありますか。
そもそも春とはどのような意味があるのでしょうか。
春
総画:9画
音読み:シュン 訓読み:はる
《名付け》あずま、あつ、かす、かず、す、は、はじめ、はる《意味》
1.はる。四季の第一。立春から立夏までの間。陰暦の一月・二月・三月の季節。陽暦の三月から五月のはじめ。陽気が地中にうごめいて、外に出てくること。
2.はる。若くて元気な時期。若さや精力。
3.はる。男女の慕い合う心。
4.男女の欲情。エロス。《解字》
会意兼形声。屯は生気が中にこもって、芽がおい出るさま。春はもと「艸+日+(音符)屯」で、地中に陽気がこもり、草木が生え出る季節を示す。ずっしり重く、中に力がこもる意を含む。(漢字源より抜粋)
季節の春とはいつからいつまでかというと定義が難しく、
・年度で四半期区分なら4月~6月。
・気象学では3月~5月。
・天文学では春分(3月20日頃)から夏至(6月20日頃)まで。
・旧暦では1月~3月。
*新春とは正月のこと。
・立春とは旧暦では12月下旬~1月上旬頃、新暦では2月4日頃。
とされています。
さまざまな基準に当てはめれば、1月から6月頃を春と言えそうです。
この春という字は、陽気が外に出てくることを表す字。陽気とは、万物を発生させたり、動かしたりする気配のことを指します。
また、若くて元気であることや、男女間の情愛という意味合いも生まれました。
はる という言葉の語源について、芽が“張る”、田畑が“墾る”、“晴る”などの説があります。
英語は、spring。これは飛び出すことが原義だと言われています。泉やバネ、跳ねるの意味も含まれる言葉。春の字と共通するところがありますね。
この字を名前に使うことについては賛否両論あるようです。
春という季節が苦痛という人もいます。
原因は花粉症。
一説には、日本には3割近くも花粉症の人がいると言われています。花粉は一年中飛んでいますが、春に飛散量が増えるスギやヒノキなどにアレルギーのある人にとって春という季節は苦痛でしかないようです。
姓名判断の世界では、季節のように移り変わりの激しいものを嫌う流派があります。
また、売春や春をひさぐ、春歌など、性的な意味で使われることがあるということを気にする人もいます。
しかし、春は気候が良いので、好印象しかないという人もいます。
日本では一部の学校を除き、新学期が春という場合が多いので、始まりを感じさせる言葉でもあります。
春という字にどのような印象を抱くでしょうか。
参考: