由良(ゆら)という名前の意味は何でしょうか。
漢字の意味から考えるなら・・・
由は由来の由であるように起点を指す言葉です。
そして良はそのまま良いことを意味します。
良いことの起点、由来と考えると何だか縁起が良さそうですね。
また、“ゆら”とは玉が触れ合って鳴る音なのだそうです。玉響(たまゆら)という言葉がありますが、玉が触れ合って鳴るかすかな音から束の間を意味するようになったとか。
“足玉(あしだま)も手珠(てだま)もゆらに織る機(はた)を君が御衣(みけし)に縫将堪(ぬひもあへむ)かも”
*万葉集より。一説にはこの歌は、女性が装身具を揺らしながら機織りをする描写だと言われています。
由良は人名、地名、戦艦などさまざまなところに使われています。
地名として使われる理由は、諸説ありますが、一説にはゆる(揺る、緩る)、淘(ゆら=砂を淘(ゆ)り上げてできた平地のこと)から。川の名前だったり、水辺に多い地名だったりであんまり地盤がよくないことを暗示しているのかもしれません。
人名としては、
由良御前(ゆらごぜん)
など。
由良御前は、12世紀に実在したとされる人物で、源頼朝の母として有名です。
また、由良比女命(ゆらひめのみこと)は隠岐諸島の西ノ島にある神社に祀られている神様。この神社はイカの伝説で知られています。
参考:イカで有名な神社に行くには? 由良比女神社
苗字との相性は?