コンビニ 時短営業で昼間の売り上げも減少?

昨今、コンビニエンスストアでの営業時間の短縮が話題となっています。

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ローソン 深夜のセルフレジ 売り上げ減

コンビニ大手のローソンは、人手不足や人件費の高騰に対応するため、午前0時から5時まで売り場に店員を配置せず、セルフレジで会計をしてもらう省力化の実験を行ってきました。

実験は、横浜市磯子区の店舗で行われていて、当初は午前0時から5時までの間、通常2人体制だった売り場を無人にしていました。

これまでに大きなトラブルはなかったということですが、深夜の時間帯に最もよく売れる酒やたばこは、年齢確認が必要なため販売することができず、チケットの発券や公共料金の支払いもできません。

この結果、1日当たり平均2万円だった午前0時から5時までの売り上げが、実験を始めて以降、半分以下の7000円にまで落ち込みました。

このため去年12月から再び売り場に店員を1人配置することにし、酒やたばこの販売も再開すると、売り上げは元の水準に戻ってきているということです。

店長の飯森謙治さんは「深夜に酒やたばこが買えないことで、日中の時間帯も来なくなった人もいる。完全な無人化は難しいが、省人化で人件費が減るのはありがたいし、離れていた客も戻ってきているので手応えを感じている」と話していました。

会社では一連の実験を通じて、人件費削減の効果や売り上げへの影響を見極めながら、省人化の店舗を増やすかどうか検討することにしています。

ローソンのシステム企画部の長澤拓弥部長は「これまでは全国一律で24時間営業を行い、同じ商品を販売してきたが、客のニーズや従業員の負担を考えて、デジタル技術を活用しながら営業形態を変えていく必要がある」と話しています。

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NHKニュースWEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200206/k10012275291000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

競合店が多い地域であれば、客は、店が閉まっているならと近くの別の店で買い物を済ませ、そして、それがそのまま習慣化して昼間もその店に帰ってこないという現象が起きることがあります。

人間というのはネガティブな印象を抱いてしまうとその場所にはもう行きたくなくなるものだとも言われています。

夜間に店を閉めると、その分の人件費や光熱費といった維持費が浮く一方で、その時間帯の収入もなくなるというのは誰でもわかることですが、昼間の売り上げにも少なくない影響があるのではないかというのが懸念材料となっています。

10年ほど前に行われたローソンの実験でもそのことが話題に上りました。

ファミリーマートは4日、加盟店が営業時間を短縮する際の指針を発表した。チェーン本部と事前に協議した上で、加盟店の判断で時短営業できるようにする。3月から希望店を募り、6月に始める。

時短営業は毎日か、日曜日だけかを選べる。休業時間は午後11時~午前7時に、30分単位で設定する。オープンから1年がたっていない店舗や、売り上げが一定の水準に達せず、チェーン本部から支援を受けている加盟店などは対象外だ。本部との協議事項に、時短営業による収益の変化や業務スケジュールへの支障が生じないかを確認することも盛り込んだ。

ファミマは時短営業の実施に向けて、昨年6月から実証実験を行ってきた。10月以降は、約600店に対象を拡大。売り上げから人件費などのコストを引いた営業利益をみると、11月の1か月間で毎日時短店では59%、日曜時短店では53%が前年を下回ったという。

ファミマの加藤利夫副社長は「精神的なゆとりが生まれたという店舗がある一方、開店、閉店の作業が大変だという声もあった」と話し、加盟店の要望を優先する考えだ。

セブン―イレブン・ジャパンは昨年11月から加盟店の一部で深夜に休業している。2月1日時点で、129店が実施している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-00050216-yom-bus_all
読売新聞オンライン

しかし、上記のファミリーマートの件では、中には売上が伸びたお店もあるわけで、自明ですが、経営というのは単純ではありませんね。近くに競合店がないなど様々な原因が絡みあっているのでしょう。

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