新型コロナウイルスの裏で違う感染症の脅威も?

新型コロナウイルスの流行で人々が不安に陥っています。

どうやら感染力が強いというところが不安要素。

その一方で、日本人の死因順位で5位以内に入るほど肺炎で亡くなる方がいるので、ただの風邪なのではないかと考えている人も。

ウイルスが変化しているのではないかとか、再度感染したときが怖いとか、憶測が憶測を呼んでいて、未だ解明されていない点が多々あり、“よくわからない”という状態です。

その一方で、このような報道もあります。

【インドネシア】デング熱で104人死亡、一部地域で感染拡大
3/12(木) 11:31配信

インドネシア保健省によると、年初から今月10日までに全国で1万7,781人が、蚊が媒介するデング熱ウイルスに感染し、104人が死亡した。感染者数、死者数ともに昨年1~3月と比べると半分ほどに減少したが、東ヌサトゥンガラ州や西ジャワ州など一部地域では感染が拡大している。11日付地元各紙が伝えた。

州別で死者数が多いのは、東ヌサトゥンガラ州の32人(感染者数2,711人)、西ジャワ州の15人(1,420人)、東ジャワ州の13人(1,761人)、ランプン州の11人(3,423人)など。東ヌサトゥンガラ州では、シッカ県とブリトゥン県に非常事態が宣言された。シッカ県の死者数は14人に達した。

西ジャワ州ボゴールではこれまでに120人が感染し、4~5歳の子ども4人が死亡した。リドワン・カミル州知事は「新型コロナウイルスのニュースに隠れているが、デング熱の方が致死率は高い。蚊の駆除を心掛けてほしい」と述べた。

全国のデング熱による死者数は、ピークだった2016年の1,598人(感染者数20万4,171人)から18年には344人(5万3,075人)まで減少したものの、19年は917人(13万7,761人)と再び増加した。19年1~3月は207人(3万4,422人)だった。

最終更新:3/12(木) 11:31
NNA
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200312-00000005-nna_kyodo-asia

デング熱とは、蚊などを媒介して感染するウイルスで、現状では、人から人へと感染することはないといわれています。

デング熱について

〇症状

2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。肺炎などの呼吸器症状が顕著に現れる感染症ではないので、通常、死に至る危険は少ないですが、関節などの痛みは激しく、英語ではBreak bone feverとも呼ばれています。通常、3~5日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。発疹は治りかけたときに出現します。

デング熱を起こすウイルスには4種類あると言われています。同じ型のウイルスに再び感染しても免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。重症化したものはデング熱出血熱またはデングショック症候群と呼ばれ、稀に死亡することもあります。感染後の発症率が数10%、そのうち重症化する患者が数%ほど、さらに重症化した患者の中で死に至る人が数%です。インフルエンザと比べると致死率がかなり低い病気です。

〇治療

治療には小児にも使われるアセトアミノフェンが使用されます。

〇予防

ワクチンやウイルスを標的とした治療法はありません。

(厚生労働省検疫所より抜粋)

デング熱には、効果的なワクチンも治療法もないのですね。アセトアミノフェンといえば一般的な解熱鎮痛剤で、当たり前に市販されているレベルのものです。

東京都でもデング熱の感染者が確認されています。

参考:東京都感染症情報センター デング熱の流行状況(2020)

こうした理由から、オリンピックの開催を不安視する声が上がっています。

新型コロナだけじゃない 五輪時に流行懸念の感染症は75種

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ネット上で「五輪・パラリンピックが開催中止に」とのデマが広まった。東京都はすぐさま否定したが、多くの人がこのデマに反応してしまったのは、五輪開催が“今、そこにある危機”と感じられているからではないか。

新型コロナウイルスは夏前には終息に向かうとの見方もある。しかし、流行が懸念される別の感染症もある。

日本感染症学会は、東京五輪で海外から持ち込まれる可能性のある感染症の一覧を公開している。そのリストには、マラリア、コレラ、細菌性赤痢、結核など75種の感染症が掲載されている。

作成に関わった、日本感染症学会評議員の水野泰孝医師(グローバルヘルスケアクリニック院長)が最も懸念するのは「髄膜炎菌感染症」だ。

「髄膜炎菌感染症は致死率10%の病気で、現在アフリカなどで流行しています。昨年秋のラグビーワールドカップの際、オーストラリアから観戦に訪れた男性が日本国内で発症しました。

インフルエンザと同じで咳やくしゃみから飛沫感染により拡大するので、一定期間、限定された地域に大勢が集まる『マスギャザリング』と呼ばれる状況によって感染のリスクが上がります」

水野医師は「蚊媒介感染症」にも注意が必要と指摘する。2016年のリオ五輪で大流行したジカ熱(ジカウイルス感染症/蚊を媒介として感染)のほか、「デング熱」がこれに該当する。

「2014年に都内でデング熱の感染症例が70年ぶりに確認されました。その後、代々木公園を中心に国内症例が160件まで拡大し、実際に代々木公園で採取された蚊からデングウイルスが検出されました。五輪開催中は蚊が多く発生する時期なのでとりわけ注意が必要です」(水野医師)

大阪健康安全基盤研究所の奥野良信理事長(ウイルス学)は、「麻疹」「風疹」に注意を促す。

「現在、世界中で麻疹の感染件数が増加しており、日本では風疹の感染が広がっています。特に麻疹ウイルスは空気感染するため感染力が極めて強く、麻疹・風疹混合ワクチンの予防接種を受けておくべきです」
※週刊ポスト2020年2月21日号

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200214-00000011-pseven-soci

ジカ熱というのも2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックの際に、大変に報道されましたね。

このジカ熱にも根本的な治療法はありません。

参考:ジカウイルス感染症について(厚生労働省)

最近の日本は異常気象で、今年は異例の暖冬となりました。もし、今夏、猛暑になれば、熱帯や亜熱帯での流行がみられるデング熱やジカ熱が問題となるかもしれません。

また、専門家の中には、新型コロナウイルスがデング熱のようなものなのではないかと考えている人もいます。

それは、デング熱のこの特徴です。

デング熱を起こすウイルスには4種類あると言われています。同じ型のウイルスに再び感染しても免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。重症化したものはデング熱出血熱またはデングショック症候群と呼ばれ、稀に死亡することもあります。

新型コロナウイルスにも型が複数あるか、あるいは変異していて、同じ型のものにかかっても軽症ですむが、違う型のものにかかれば重症化するのではないかという説です。

ただし、あくまで推測で、まだ何もわかっていません。

デング熱と同じように、ワクチンもないし根本的な治療法もない、対症療法のみという状態に落ち着く可能性もあるのではないかという人もいます。未確定ですが。

さらには、インフルエンザも流行中です。

米国では今シーズンのインフルエンザが猛威を奮っている。2019年末から2月までの感染者は2000万人を超えると言われ、死亡者数も1万6000人に上っている。

土方細秩子 (ジャーナリスト)より
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200228-00010004-wedge-n_ame&p=2
 

インフルエンザや新型コロナウイルスに感染しないようにできることといえば、不要不急の外出を避けるとか、休養と栄養をしっかりとるとか、手洗いをしっかりするとか、それくらいですが、特に新型コロナウイルスはわからないことだらけなので、いろいろ書いてしまいましたが、未確定の情報に惑わされて不安な気持ちにならないようにもしたいですね。

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