葛根湯が合わない人とは


近年、風邪には葛根湯だ!というお話が一般に広まりました。

そういえば、私が登録販売者としてドラッグストアの店頭に立っていた時、“くずねゆ”ありませんか?と聞かれて困ったことがありました。

そのころ一緒に働いていた人と顔を見合わせて、しばらく何のことなんだろうと話したり、業務用のパソコンで調べたことを覚えています。

お客さんがたまたま目についた葛根湯を指さして、これ!と言ってくれて判明しました。

通常、葛根湯は音読みして“かっこんとう”と読みます。が、そのお客さんは訓読みして“くずねゆ”だと思って来店したようです。私や同僚はカッコントウと音で覚えていた節もあるのですぐには思い足らなかったのです。

漢方薬の読み方はなかなか難しいですね。

この葛根湯には

葛根(かっこん)
麻黄(まおう)
桂皮(けいひ)
芍薬(しゃくやく)
生姜(しょうきょう)
大棗(たいそう)
甘草(かんぞう)

という成分が入っています。 すべて、植物由来の成分です。

この漢方はどういう人にいいかというと

・かぜの初期の初期

・背中の、首の下辺りが凝る感じ

・寒気がある

こういった方に向いています。

発汗している風邪、風邪の初期を通り過ぎている人には不向きです。

風邪をひいて葛根湯を飲み始めて3日経つけれども治らないというときは、最初の薬の選択肢を誤ってしまったのだと思います。

この漢方には麻黄が入っています。発汗作用のある成分。そして、麻黄にはエフェドリンという成分が含まれています。鼻水や咳に対する西洋の薬と同じような働きがあります。

エフェドリンは、血圧や血糖値を上げるので、高血圧、高血糖の方、緑内障などの病を持つ方は要注意。
また、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害の診断を受けた方、アレルギーなどその他心配のある方は、専門家と相談の上で、服用するようにしてください。

注意書きに、胃腸の弱い方、虚弱体質の方は相談してくださいとあります。

胃腸が弱いと自覚のある方はちょっと注意が必要です。

かくいう私は葛根湯が苦手です。どうにも気持ち悪くなってしまって・・・。虚弱体質ではないと思うのですが。

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